
2025.04.05
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、宝塚市で行った「ベランダから雨漏り発生!原因と補修方法をご提案」という内容の記事を書いていきますね!!ベランダの雨漏り、気になっていませんか🏠🌧️FRP防水は軽くて丈夫だから人気なんですが、施…

神戸市北区のお客様より
「ハウスメーカーで建てた戸建て住宅に住んでいるのですが、定期点検の際にバルコニーの防水層が劣化しているとの指摘を受けました。
現在は塩ビシートによる防水が施されている状態です。
今後のことを考えて、防水工事を依頼したいと考えておりますが、どの工法が適しているかアドバイスをいただけると助かります。
まずは現地の状況を確認していただき、そのうえでお見積もりをお願いできればと思います。」
とお問い合わせいただきました。
現場でバルコニーの現状を確認させていただいたところ、防水層の劣化が進んでいたため、塩ビシートを使った機械固定工法をご提案しました。
内容にご納得いただき、工事をお任せいただくことになりました。
塩ビシートを使った機械固定式の防水工法は、シートを建物に直接貼り付けるのではなく、専用の金具やビスを使ってしっかりと固定する方法です。
この工法は下地への負担が少なく、内部の湿気を逃がしやすい構造になっているため、湿気が原因のトラブルを防ぎやすいという利点があります。
バルコニーの立ち上がり部分を確認したところ、一部で塩ビシートがふくらんでいる箇所が見つかりました。
これは経年による劣化のほか、施工当時の接着が十分でなかった可能性も考えられます。
ふくらみがあると、そこに雨水が溜まりやすくなり、やがてシートが浮いたり、破れてしまう恐れも出てきます。
特に立ち上がり部分は水の流れが滞りやすい場所なので、できるだけ早めに補修を行うことが望ましいです。
ここからは、今回行った防水工事の施工手順をご紹介します。
作業の最初のステップは、既存のバルコニーに敷かれていた劣化した塩ビシートの全面撤去です。
建物はハウスメーカーの戸建てで、築年数に応じた劣化が見られました。
中でも注意が必要だったのが「立ち上がり」と呼ばれる部分です。
これは壁際にシートを立ち上げて施工している箇所で、構造上どうしても雨水が侵入しやすく、トラブルが起きやすいポイントとなっています。
次の工程では、塩ビシートを施工する前の準備として「絶縁シート」を敷いていきます。
このシートは防水層と下地の間に設置するもので、直接触れ合わないようにすることで建物の微細な動きや摩擦によるダメージを防ぐ役割を果たします。
下地に密着しない構造のおかげで、膨れや早期の劣化といったトラブルのリスクを軽減でき、防水材そのものの耐久性も高まります。
既存の防水層がある程度劣化していても、この絶縁シートを挟むことで安心して新しい塩ビシートを施工することが可能です。
さらに、屋上の端部分には平鋼板と呼ばれる下地材を設置します。
この平鋼板は、ディスクと同じく新しい塩ビシートをしっかり固定するために重要な役割を担っています。
特に端部は防水性を維持するうえで弱点になりやすいため、すべての端に平鋼板を取り付けることで、防水層をより強固に保つことができます。
次に進めるのは、排水周りの強化作業です。
既存の排水口には、新しく「改修用ドレン」を設置していきます。
このドレンは、古くなった排水口の機能を補うための部品で、古い部分をそのまま使うのではなく、新しい排水口をその上からかぶせる形で取り付けるのがポイントです。
こうすることで、排水経路がしっかり確保され、雨水の滞留を防ぐことができます。
排水がスムーズに流れるようになるため、雨水がたまる心配が減り、防水層の劣化や雨漏りのリスクも大きく軽減されます。
次は、新しい塩ビシートの施工です。
塩ビシートは「塩化ビニールシート」の略で、以前は主流だったゴムシートの代わりに使用されるようになった素材です。
ゴムシート防水に比べて破れにくく、耐久性が高いため、現在では多くの防水工事現場で使用されています。
また、シートの継ぎ目が少ないため、水漏れのリスクを減らせる点も大きな特徴です。
今回使用するのは、田島製のビュートップという塩ビシートです。
ジョイント部分は専用の接着剤と熱を使ってしっかりと接着し、立ち上がりや笠木部分など、特に剥がれやすい箇所には密着工法で丁寧に施工します。
シワや空気が入らないように注意深く施工を進めることで、接着剤が壁との密着性を高め、雨水の侵入を防ぎながら長期間の防水効果を維持します。
下地作業で設置したディスクと塩ビシートは、専用の機械で熱を加えてしっかりと固定されます。
熱処理は約10秒ほどで行われ、その間にディスクとシートが強力に融着し、剥がれにくい状態が作り上げられます。
この工程には少し時間がかかりますが、台風など強風にも耐えられるようにするための重要な作業です。
専用の機械を使用して塩ビシートを固定するこの技術が、「塩ビシート防水機械固定工法」と呼ばれる由来です。
次に行うのは、バルコニーの立ち上がり部分の端をしっかりと押さえるための仕上げ作業です。
防水シートの端は、特に風や外的要因でめくれやすいため、強度のあるアルミ製の金具を使ってしっかりと固定することが必要です。
この金具を取り付けることで、風の影響を受けにくくなり、シートのめくれや剥がれを防ぎます。それにより、防水効果が長期間持続します。
金具を取り付けるためには、まず位置に下穴を開け、その後ビスでしっかりと固定していきます。
この工程は見た目には目立ちませんが、防水工事を長持ちさせるために非常に重要な作業です。
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