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阪急石橋駅前ビル屋上に出来た水たまりを放置すると雨漏りするの?


阪急石橋駅前ビル屋上に水たまりが出来てしまいました。

排水口の詰まりが原因であったので、水たまりはすぐに解消しました。

屋上の構造と雨仕舞を知ると、屋上防水の必要性と重要性を認識できます。

水平に見える陸屋根の表面は水勾配が設けられていて雨水の排水計画が盛り込まれている

ビルやマンションの屋上には平面空間が広がっています。このような屋上を陸屋根(ろくやね)と称しています。


瓦屋根、スレート屋根、ガルバリウム鋼板屋根が葺かれた一般家屋に比べると、ほぼ水平であることからこう呼ばれています。


水平に見える陸屋根の表面は、緩やかながら傾斜が設けられています。雨水が流れやすいように水勾配を設けます。


最近では木造家屋でも陸屋根が増えてきましたが、一般にはビルやマンションなどの重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造に多い屋根形式です。

陸屋根形状の屋上の構造を知りたい方はこの断面図を見れば理解できる

木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造にかかわらず、最初の段階で陸屋根は真っ平な躯体が出来上がります。


そのあとに雨水が長い時間滞留することがない様に、設計意図として水勾配を設けて行きますが、その前に雨仕舞をします。


阪急石橋駅前ビルは鉄筋コンクリート造ですので、水平にコンクリートスラブが築造されて、屋根躯体が出来上がります。


屋根躯体が出来上がると防水処置をします。このビルではアスファルト防水工事を行っていたことが図面から分かっています。


アスファルト防水層が出来上がると、その上にシンダーコンクリートを打設して設計通りの排水計画を達成します。

屋上のパラペット天端には笠木を配置して雨水が入らないように雨仕舞する
屋上のパラペット天端に配置された笠木と壁面の接合部にはコーキングを打設して雨水が入らないように雨仕舞する
屋上パラペット天端まで設けた塩ビシート防水層は専用アングル材を接着剤と熱溶着させて雨水が入らないよう雨仕舞する

雨仕舞とは、空から降り注ぐ雨水を建物に浸み込むことなく遮水、排水するための屋根外壁各部における接合点構造の在り方です。


雨仕舞と言う専門用語を聞くと極めて難しい建築技術のように思いますが、決してそんなことはなく物理の法則に従うだけです。


物理の法則とは、自然界である地球上に生じる力学のことを指していて、特別な理由や原因が存在する訳ではありません。


地球の引力に由来する重力が働くために、物質は上から下へ移動しますので、雨水は上から下へ流れて行きます。


雨水が建物内部に入り込まないよう、下から上へと建築資材を一定の張り重ね代を設けて築造して行けば遮水、排水されます。

陸屋根構造のビルの屋上は広い平面が広がっている

このビルは鉄筋コンクリート造の堅牢なビルで、屋根躯体は100mm以上のコンクリートスラブが打設されています。


建築物として最強の部類に入る鉄筋コンクリート造のビルでも、必ず隙間がどこかに存在していますので、雨水が入る可能性は残ります。


鉄筋コンクリート造の建物でも、コンクリートの打ち継ぎ面が存在してしまうから、雨水が入る余地が残ります。


コンクリートの打ち継ぎ面という弱点を補うアスファルト防水は30年以上経過していて、防水膜の働きを終えている可能性が高く、その場合に雨漏りに発展します。


建築物として最強の部類に入る鉄筋コンクリート造のビルでも水たまりができると、劣化した雨仕舞のアスファルト防水層を通過して雨漏りに発展する可能性が十分に考えられます。

屋上パラペットのコンクリート立面は30年を経てもなお表面は滑らかな状態にある
屋上土間のシンダーコンクリートは平面で雨水の影響を強く受けるので、30年を減るとセメント成分が流れ出し、砂粒が露出した荒れた状態になっている

コンクリートも劣化していきます。実際にパラペット立面とシンダーコンクリートの表面を比較してご覧ください。


パラペット立面のコンクリート表面は今もなお滑らかな状態ですが、シンダーコンクリートの表面はザラザラしています。


どうしてこうも違いが出るのでしょうか。立面に雨水が吹き付けられてもすぐに流れ落ちますが、水平面は滞留します。


また風を伴う雨降りの日は多いのですが、暴風雨でもない限り、雨水のほとんどは水平面に到達して流れます。


床面のシンダーコンクリートの方が圧倒的に雨水に洗い流される機会が多いことを実際の表面が示しています。


セメント成分が砂と砂利を固めてコンクリートを形成していますが、酸性雨ではなくても弱酸性の雨水はコンクリートを侵します。


ごく微妙な影響に過ぎませんが30年も積算すると、アルカリ性のセメント成分が洗い流されて砂粒が露呈しています。


一般的なビルやマンション、住戸では、10年から15年で防水処置、防水計画を再策定しなければ、見えない内部漏水を放置している危険な状態が続きます。

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