2019.09.30
プロパンガスや浄化槽トイレは多く残る プロパンガスか都市ガスか気にしたことはあまりありません。 トイレの汚水処理が浄化槽式なのか水洗式なのかもあまり気にしません。 大都市でも郊外ではプロパンガスや浄化槽式は多く残っています。 旧式のガス供給、汚水処理方法が残っている理由を知ってお…
屋根工事をしたお宅の崩れたガレージ土間と擁壁工事を請けました。
施主様には、この際同時に済ませておきたい懸案があったのです。
長年抱えていた懸案とはトイレの水洗化と都市ガスへの切り替えでした。
高槻市で瓦屋根工事、外壁修復工事、外壁塗装工事を行ったお宅での案件です。
大阪北部地震で屋根瓦が大きく損壊し、モルタル外壁にも多くのひび割れが生じました。
その後、2018年の近畿地方には、西日本豪雨と強力な台風が4回も襲来し被害が拡大しました。
そのお宅の屋根、外壁工事が終わった後に、ガレージ土間と擁壁が崩れる症状が発覚しました。
引き続いて街の屋根やさん宝塚店が、ガレージ土間と擁壁の修理工事を請け負う流れになりました。
そこで施主様のご意向を伺うと、ガレージ工事をするならば、この際に片づけたい事があったのです。
「ぼっとん便所」って表現は聞かなくなり、ほとんどの家庭のトイレは水洗式の時代です。
「ぼっとん便所」とはどんなトイレかを想像する事すらできない人が多い時代です。
「ぼっとん便所」とは・・・街の屋根やさん宝塚店ではあえてその表現をしないでおきます。
「ぼっとん便所」ではないにせよ、浄化槽式の汚水処理方式は、今もなお郊外で残っています。
高槻市の郊外地域に当たりますが、浄化槽式から水洗式への切替えが遅れているお宅も残ります。
トイレから排出される汚物は水洗トイレで回収されない地域が都市郊外では今も多く残っています。
実はこのお宅も浄化槽式で汚水が処理されている方式が残っていました。
キッチンのガスコンロを捻ると鍋やヤカンを加熱するガスを火炎とする炎が出てくる便利な時代です。
キッチンのガスコンロから出てくる炎の根源が、プロパンなのか都市ガスなのか知っていますか。
この地域でも20年近く前にプロパンガスから都市ガスに切り替わっています。
しかしこのお宅では、いまだプロパンガスがキッチン、お風呂など全ての給湯をつかさどっていました。
プロパンガスには、災害時でも供給が止まらない大きなメリットがあります。
大阪北部地震でもガス供給が止まらず、お風呂、炊事にも困ることはありませんでした。
デメリットは、都市ガスよりもプロパンガスは、ガス代が高額だという事です。
震度6弱の超大型地震の大阪北部地震では、高槻市の多くでガスが1週間前後止まりました。
プロパン化を見送ったこのお宅ではガスが止まらず、快適な給湯が続いたことはプロパンのメリットです。
近畿地方でガスが止まるほどの地震は、阪神淡路大震災以来であり、デメリットが多かったのです。
ガスが止まるほどの地震の頻度は20年に1回とは限りませんが、メリットを受けたいと普通は思います。
ガレージ土間コンクリートが割れていた事で、雨水が基礎地盤に浸み込み続けていました。
基礎地盤が雨水を含み続けると、ガレージ全体の重量があがり、地盤も軟弱化します。
傾斜地の高低差を埋める擁壁が、ガレージ全体の荷重を受け止めますが、限界を超えていました。
擁壁の構造が脆弱で、自家用車の積載荷重も加わって、崩壊寸前の状態になっていました。
ガレージ土間と擁壁のコンクリート工事を行う必要があるのですが、問題は埋設物です。
全てのお宅にはガスと水道の配管が敷地内の地盤に埋設して供給されています。
そして生活排水、汚水(トイレ)、雨水(雨どいに流し込まれた水)配管も埋設されています。
ほとんどの宅地は建築基準法で定められた道路と接していて、これを接道義務と言います。
ガス事業者、水道事業者の本管は、敷地が接している法定道路から引き込まれます。
このお宅の接道部分は、コンクリート工事が必要なガレージで、その地盤内に配管類が埋設されているのです。
目先で必要なのはガレージのコンクリート工事ですが、同時に埋設排管もやり替えておく方が合理的です。
しかもこのガレージの地盤内に浄化槽も埋設されていますので、水洗化するならば今しかありません。
ガス配管も前面道路から、ガレージの地盤内を経由して敷地内に引き込まれています。
ガレージ土間を生コンで打設して覆ってしまう前が、埋設排管類を敷設しなおす好機です。
プロパンから都市ガスへ、浄化槽から水洗へと工事費用が発生しますが、あとでやるより安く終わります。
林修先生ではないですが、「今でしょ」が賢明な判断で、積年の悩みを解決する時がきました。
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