ガルバリウム鋼板製立平をどちらのケラバから葺いて行くか

結論から申し上げるとどちらからでも問題ありません。荷揚げして屋根の上に置いた材料が南側ケラバ付近にあるために、北側ケラバから葺きはじめることにしました。ただし屋根材の方向を間違えてはいけません。

屋根材には方向性がある

中央付近に１枚の立平を張る

屋根は図面通りの大きさではない

巻き尺をもって２人がかりで屋根の長さを計測します。ケラバからケラバへの方向は軒先、棟芯、軒先の３箇所を計測します。そうすると実際には誤差が生じていることが判ります。計測数値は軒先１６，２５１ｍｍ、棟芯１６，２４１ｍｍ、軒先１６，２４８ｍｍでした。１０ｍｍの誤差が生じていることが解ります。

工場成型屋根材でも材料はねじれが生じている

先述のようにアール成形をした立平にはねじれが生じていて、屋根の大きさも棟芯と軒先では異なっていますから、嵌め合い部分の嵌め込みはせずに、何枚か張ったら基準１枚との距離や、葺き終わっている立平の棟芯付近と軒先付近の合計寸法を計測しながら、作業を進めなければなりません。

熟練の経験者の判断が必要

施工が早い立平

切妻屋根のように屋根が平面であれば施工スピードは格段に速くなりますが、アーチ状の屋根ですから、施工スピードは切妻屋根のようには上がりません。これがアスファルトシングルや横葺き屋根材であれば、もっと多くの時間が必要になりますから、立平は施工性がすぐれた屋根材と言えます。

立平が全部葺き終わった

ご覧のような状態です。棟芯の部分は棟板金を施工していきますので、ルーフィングシートが見えている状態です。