2024.08.03
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、西宮市にお住まいの方から「台風被害で屋根板金が飛散したので火災保険が使えるか見てほしい」というご相談を頂き、現地へお伺いして無料調査した時の様子を書いていきますね!!戸建てにお住まいの方で、屋…
2018年9月に近畿地方を台風21号が通過しました。近畿各地で多くの屋根被害が発生した模様で、電話が鳴りやみません。
宝塚市や西宮市、尼崎市、川西市、伊丹市、猪名川町などから、街の屋根やさん宝塚店にも、続々と雨漏り点検依頼が入ります。
皆様のお声を聞くと、「電話がつながらない」「繋がっても断られる」「折り返しの電話がない」など、どこの屋根業者も来てくれない様子です。
街の屋根やさん宝塚店は、とにかく電話応対は必ずしますので、まずは聞き取りによって、被害状態を把握して行きます。
「位置が高すぎて良く見えないのだけど、屋根の一部がめくれている気がする」との事だったので、早めの対応が必要のようです。
おびただしい数の雨漏り点検依頼が入っていますので、さすがに当日は無理でしたが、翌日の朝一番に雨漏り点検に伺いました。
2階のバルコニーから屋根に登る事ができる構造のお宅でしたが、屋根勾配が6寸程度ありかなり危険度の高い屋根でした。
6寸勾配の屋根は登る事が出来ない場合が多く、とくに屋根塗装をされていると、塗膜によって滑りやすくなるので厄介です。
このお宅も屋根塗装されているのでかなり滑りやすい状況ですが、滑り落ちてもバルコニー助かる位置を意識して登ります。
複合的ですが、基本構造は切妻屋根形状ですので、大棟まで一気に登り跨ってしまうと、滑落の危険性から解放されます。
万一滑落すると大怪我以上の負傷を負いますので、安全の担保が大切ですが、ご依頼くださるお客様へ迷惑をかけることだけは避けたいと考えます。
屋根に登らせてもらう前に、お家全体を俯瞰したうえで、屋根全体および見える範囲で部分的にも、屋根やさんは観察をします。
切妻屋根正面の「おがみ」を見るとすでに異変が生じている事が解ります。
「おがみ」とは正面の三角部分の事を指し「妻」とも言います。
頂上の部分を拡大してみましょう。全体が緑色に塗装された屋根ですが、この部分だけ黒い色をしている状態に気が付きます。
棟包み板金の一番端(終端部)を「巴(ともえ)」と言いますが、これが欠損しているので、塗装する前の黒色が出ているのです。
「巴(ともえ)」は現場加工で成形する事も出来ますが、予め工場成形された「役物(やくもの)」を使用する場合もあります。
棟の終端部である「巴(ともえ)」だけが欠損しているのか、それ以上の被害が生じているのかは、登ってみなければ判りません。
「位置が高すぎて良く見えないのだけど、屋根の一部がめくれている気がする」との感覚は正しい事を証明する事例でした。
屋根に登ると、大棟の包み板金が剥がれて無くなっていました。台風21号がもたらした強風が吹き飛ばしてしまっていたのです。
棟包み板金を留め付ける基材になる「貫板(ぬきいた)」が完全に露出している状態にあるので、異常な状態に他なりません。
屋根の形状にも因るのですが、一番高い位置にある棟を覆う「棟包み板金」がない状態は、雨漏りが始まる可能性が高いのです。
その理由を考えて行きましょう。屋根だけではなく、外壁でもそうですが、低い位置から順に、建築資材を施工していくのが鉄則です。
まずは屋根だけを考えますが、一番低い位置にある軒先から屋根材を葺き始め、順を追って高所の施工に至り、最頂部の棟を完成します。
この順序が逆であればどうなるでしょうか?屋根材の「覆いかぶさり状態が逆転」してしまうので、雨水が家に浸み込むことになります。
屋根構造の原理から考えると、大棟を包む板金が最終アンカーであり、バトンを渡される以下の屋根材で守っているのです。
アンカーである棟包み板金がない状態は、雨漏りし放題の状態にあると言えるので、すぐさま対処をしておくべきだと言うことになります。
棟包み板金の一部がめくれあがっている状態であれば、地上から目視で認識することもできますが、全部吹き飛んでいると見えないものです。
どうして見えない屋根の一番高い部分に違和感を覚えたのでしょうか?ご依頼者様に聞き取ると、納得する事ができました。
「家に居たので気付いたのですが、昼頃なにやら屋根の上で音がししました。外に出る事が出来たのは夕方近い時間でした。」
「何が起こったのかは解りませんが、なんとなくいつもの状態とは違う気がしたのです。それがどこなのかは解らないのですが」でした。
なんとなくいつもと違う雰囲気を察知する観察力を持っておられたからに他なりませんが、それが如何に大切かが解る事例です。
もし異常がなければ、それに越したことはありません。でも直感や雰囲気を感じる感性が正鵠を突いている場合だってあるのです。
大棟包み板金が台風で吹き飛ばされてしまいましたので、正攻法による復旧作業は、雨漏り点検当日には完了する事が出来ません。
即日不安が解消される訳ではありませんが、街の屋根やさん宝塚店は、雨漏り点検によって把握した症状への対処をします。
起こってしまっている被害状態や、駆けつけた時に持ち合わせている資材によって、その場で出来る処置方法は変わります。
しかし、今できる方法で最善を尽くします。時に必要な資材を調達してでも、最悪な状態を回避する方法を考えて動きます。
少なくとも、数か月は雨漏りしない応急処置を可能な限り行って、正攻法による復旧作業を迎える過程を踏んでおります。
棟包み板金が台風で吹き飛ばされてしまった部位に、ブルーシートで応急処置を施した状態をご覧頂きたいと思います。
ブルーシートによる応急処置で大丈夫かと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、大丈夫ですのでご安心ください。
ホームセンターで数百円で買う事が出来るブルーシートでは役不足ですが、その数倍の耐久性があるものを街の屋根やさん宝塚店は使います。
使用するブルーシートは、少なくとも半年(6カ月)は雨漏りを防ぎ、本格的な復旧工事が終わるまで、被害を出す事はありません。
ブルーシートを留め付けるブチルテープは、特殊な建築素材であり、剥がす時に難儀するくらいの接着力を兼ね備えている物です。
適正な建築素材を使用して応急処置をきちんとしておくと、本格復旧までは腹を据えて待っている事ができるのです。
雨漏りが始まる時は、必ず何かしらのきっかけがあるものです。
台風や、木枯らし1号、春一番、時折発生する突風などが典型的です。
比較的大きな地震が起こった後なども、雨漏りが発生し始めるきっかけですので、異変を感じ取ろうとする意識を持ってください。
顕著なきっかけがない場合に「雨漏りしているのでは?」と感じた場合は、なおさら躊躇せず調べてもらう事を推奨します。
経年劣化や施工不完全が原因で生じる雨漏りは、皆さまが感じ始めるはるか前から始まっている事が大半だから質が悪いのです。
頼りになる業者を知っている場合は別ですが、そうでない場合はスマホやパソコンを駆使してネット(WEB)で業者を探すでしょう。
検索によって業者は直ぐに出てきますが、信頼できる業者なのか、ぼったくられないかなど、心配は尽きないと思います。
でも問い合わせをすればいいと思います。駆けつけてくれた人(業者)の立ち居振る舞いをきちんと観察して、人となりを見れば解ります。
言葉遣いが社会通念上至当か、礼儀礼節を欠いた行動ではないか、特に不安を煽るような言動が多くないかを見て欲しいと思います。
「推奨する工事手法がなぜ必要であるか」を、きちんと腑に落ちるように説明してくれる点を重視して、信頼できるかどうかを判断して下さい。
街の屋根やさん宝塚店はこれを徹底し、「雨漏りの可能性が高い」と感じる点および、工事における経済合理性が高い順から提示します。
こうすることによって、雨漏りを解消する最短路だけでなく、お客様方の費用負担の面からも、軽く済むことに繋がるのです。
また当店では、新型コロナウイルス対策も徹底して行っております。
対面でのご相談がご不安な方は、下記のページをご覧ください。
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