
2019.09.13
「立平」の施工各部を見ると解かる優秀性 宝塚市のマンションでJFEライン立平333のカバー工事をしました。 立平によるカバー工事のポイントを見ると、屋根剛性が高いことが解ります。 雨水の侵入を許さない立平の設計構造と、棟構造は雨水が侵入しない事も解ります。 緩勾配の片流れ屋根に流…

ALCボードとは、珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウムなどの成分を凝固させて焼成した建築資材で、その風合いはさながら軽石のようだと形容するのが最も近いと思います。
なぜ軽石のようなのかと言いますと、多孔質だからです。多孔質とは空気を含むことができるミクロン単位の不規則な隙間が存在している物体内部の状態です。
軽石のような風合いは、その長所がもたらすメリットの反面、サクサクで脆いものでもあります。
そもそも外壁タイルが浮き上がって剥落するような危険性がなければ、タイル補修を必要とすることもありませんでした。
ではなぜ外壁下地がALCボードのタイルが浮き上がってしまったのでしょうか。
マンションの外壁タイル施工面積は330㎡もあります。そのうち20㎡のタイルが浮き上がっているだけです。
これから考えると外壁下地であるALCボードが問題であるとは帰結しません。水分の侵入が有力だと考えることができます。
ALCの主成分は珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウムなどです。
これらで組成されているALCに水分が付着するとどうなるでしょうか。
日本で有名な鍾乳洞はいくつもありますが、まずは山口県の秋芳洞を思い浮かぶ方が多いでしょう。
鍾乳洞の内部はこのような様子です。
白または乳白色の物質で全面が覆われ、上からも下からも鍾乳石が出来上がっている光景が一般的です。鍾乳石は石灰成分が水分と出会って凝固して出来上がっています。
地中に含まれた石灰成分が雨水で洗い流されて、地中に浸透していきます。その水分は砂や土の柔らかい地層を侵食し、岩板層だけが残ります。
岩板層がもともと存在した場合もあれば、石灰成分が水分と結合して石灰岩を形成し始めた結果、石灰岩層が造られ、それが残って骨格を形成し地中に空洞ができて鍾乳洞が出来上がります。
セメントには石灰を多く含み、生石灰とともに組成されているALCは、水分と出会い結合した石灰成分が流出するので相性が良くない事がわかります。
ALCの組成成分を知り、水分の侵入が影響する理由を知った時、相性が良くないと考えられなくもない事実が分かります。
再度申し上げるので恐縮ですが、マンションのタイル全面積330㎡に対して20㎡の割合は6%程度です。いくらタイルが浮き上がり剥落寸前だからと言ってもその程度の割合を引き合いに出して、ALCとタイルの相性が悪いと結論付けるのは早計です。
ALCが外壁下地に採用されているマンションの外壁タイルが浮き上がり剥落寸前になる理由は他にもあって、さらなる考察が必要だと感じます。
街の屋根やさん宝塚店は妥協をしません。必ずその真の原因を突き止めて、外壁タイル補修の参考になる情報をご提供したいと思います。
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