2024.08.16
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、三田市の現場からご紹介する「屋根重ね葺き工事の一部ので鳩小屋のリフォーム」を行った時の様子を書いていきますね!!スレート屋根は古くなるとひび割れなどが発生し雨漏りに発展するため、重ね葺き工事な…
養生は塗装工事の要で大変に重要な下準備作業です。養生とは保護して守るとか休めて英気を養うなどの意味がありますが、塗装工事の場合は前者の意味で使います。
塗装作業をする時は、塗装の対象物と非対象物が連続して隣接している事がしばしばあります。非対象物は塗装をしないので、塗料を塗ってはいけません。しかし人間が精密機械のように正確無比に作業をし続けることは不可能です。
塗装は美しい仕上がりを取り戻すことが大きな目的のひとつです。汚していては塗装の仕事の意味がなくなってしまいます。
やらない方が良かったなんて結果にもなりかねないので、時に養生作業は塗装作業本丸よりも大切なことと位置付けられています。
マンションの外壁タイルに塗料が付着しては大変なことになりますので、塗装職人さん3人が2時間強をかけて養生作業を行いました。
鉄骨部の古い塗装は、塗膜が浮いていたり、さびが発生して浮き上がっている箇所が散見されます。そのままの状態で上から塗料を塗っても、すぐに剥がれてしまうと言うより、最初から塗料が浮いたままになります。まったく再び塗装をする意味がないことと同じです。
そこで鉄骨部の表面をケレンします。ケレンとは表面の異物を取り除いて、滑らかな状態にすることです。古い塗膜が浮き上がっていたり、さびが発生している箇所は、皮すきという道具を使って、剥がし落として行きます。
三共理化学㈱様の画期的な商品で、さび取り、汚れ落とし、ステンレスヘアライン研磨仕上げ、車両の下地処理、塗装の下地処理などの重研削作業に耐えるタフな道具です。
共用階段の大屋根は折板屋根です。昨日の高圧洗浄作業で、表面の水垢や藻類、カビ、飛来砂塵は洗い流しましたはずですが、残留物もありますので、箒やハケを使って丁寧に清掃します。
砂粒やホコリなどの砂塵が残ったままで塗装をしたら、表面の仕上がりがどうなるか想像に難くないですから、手間を惜しまず掃除をします。
鉄は金属ですから、空気や水分と触れると酸化して錆が発生します。錆を発生させないためには、防錆効果があるさび止め塗料を使用するのが効果的です。
今回はALESCO関西ペイントさんのさび止め塗料ターペン希釈形1液エポキシさび止め塗料ザウルスEXⅡのグレーを使用します。
グレーを用意したはずなのに、色はなんとクリーム色です。
一斗缶にもグレーと表示されています。
しかしどう見てもクリーム色です。
開封したてで酸化化合する前の塗料の色は、塗装して密着し乾燥すると変色して、規定色が出現する塗料もあります。早合点せずに、試験的に影響が少ない場所に塗ってみます。
乾燥を待ってみましたが、やはりクリーム色です。計画し想定していたグレーではありません。
下塗りの塗料は防腐効果やさび止め効果を狙っていて、褐色であることを知っている方も多いと思います。
しかし仕上げである最終の上塗り塗料の発色に影響が出ない色調にするために、下塗りの色目は慎重に選択をしますので、想定色と違う色には泡を食ってしまいます。
職人さんたちが協議をし始めました。白に近いクリーム色とは言え、仕上がりの色調に影響がでて、施主様のご希望と異なったら大変だからです。
しかし問題ないと判断されたようで、万一仕上がりの色調が施主様のご希望と異なっている場合は、職人さんたちの責任で再施工をすると言います。
施主様に報告をすると、「職人さんたちがそこまでの覚悟と自信があるのなら、試してみてください。」との了解をえましたので、白に近いクリーム色の下塗り塗料を採用することになりました。
最終の仕上げ色よりも、下塗り塗料は淡い色調の塗料を使います。淡いまたは明るい色の方が、発色が鮮やかだからです。反対にシックな色に仕上げたい時には、最終の仕上げ色よりも、下塗り塗料は濃い色調の塗料を使います。
今回は仕上げ色がシルバーで、メタリックが鮮やかに輝く方が引き立ちますので、偶然の産物ですが、白に近いクリーム色に助けられたのです。
通常は、施主様のご理解とご了解がなければ、本日作業を不意にしたとしても、契約と異なる塗料は塗りません。仕上げ色がシルバーであること、職人さんたちの経験と判断、覚悟もあって、作業ができました。
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