2024.08.16
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、三田市の現場からご紹介する「屋根重ね葺き工事の一部ので鳩小屋のリフォーム」を行った時の様子を書いていきますね!!スレート屋根は古くなるとひび割れなどが発生し雨漏りに発展するため、重ね葺き工事な…
明らかに浮いているタイルは一気に斫って行きます。タイル目地にはサンダーを入れてカットしていますので、あとはハンマーとタガネを使えば簡単に剥がれ落ちてきます。
しかし打診棒で検査すると軽い音を発しますが、内部ではしっかりと接着しているタイルもありました。
反対に打診棒での検査音は硬い音なのに、内部は完全に浮き上がっているタイルもありました。
タイル職人さんたちが斫ったタイルをPP袋と呼ばれる土嚢袋に入れて、足場から降ろしてきてくれます。
PP袋に目いっぱい入れると重たすぎて運ぶことができません。
そのうえPP袋は化学繊維で出来ていますので、質量の高いタイルを目いっぱい詰め込みますと、耐荷重許容量を超えて破れてしまいます。
もったいないような気がしますが、詰め込む量は半分程度にしておかなければ、廃材が散乱して後片付けの手間が増えるだけなので、経験則に裏打ちされた賢明な対処です。
タイル職人さんたちが降ろしてきてくれたPP袋から斫ったタイルを取り出して観察します。タイルの裏面を覆っている白っぽい粉は、引き剥がされたALCの素材が付着しています。
その下の黒っぽい盛り上がりは、セメント系接着剤がタイルの裏面にへばりついています。ALCの素材は手で簡単にそぎ落とされていきますが、セメント系接着剤は20年を経た今もなお強固にへばりついています。
斫ったタイルをいくつも観察してみましたがすべて同じ結果でした。
ALCは珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウムなどの成分を凝固させて焼成した建築資材で、その風合いはさながら軽石のようだと形容するのが最も近いと思います。
このALCボードの厚みは100mmなので頑丈ですが、外壁タイルを斫るとALCの表面だけがセメント系接着剤とともに剥がれているものもあれば、外壁タイルとともに塊で剥がれてくるALC素材もありました。
ALCの表面だけがタイルにへばりついて剥がれるものと、一団の塊でタイルとともに剥がれてくる物の違いは何でしょうか。
外壁の下地であるALCとタイルの接着剤は強固に接着されます。その接着性は確かなものです。このマンションの外壁タイルの総面積はおよそ330㎡あります。
そのうちの20㎡だけが、20年という月日の中で浮き上がっていますので、比率にすると6%にしかすぎませんから、例外的な不具合だと言えます。
しかし例外だからと侮らず考察します。外壁タイル本体とセメント系接着剤は重たくて硬い物質です。一方ALCは軽石にも似た軽く、硬いが質量の少ない物質です。
異質な物質が接着剤で接合されていました。異質な物質の接合が大きな特徴ですが、それが諸悪の根源だと結論付けるには早計な気がします。
なぜ異質な物質の接合が20年と言う時間の中で不具合をもたらしたかを検証しなければ、片手落ちだから早計だと考えています。
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