2024.08.16
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、三田市の現場からご紹介する「屋根重ね葺き工事の一部ので鳩小屋のリフォーム」を行った時の様子を書いていきますね!!スレート屋根は古くなるとひび割れなどが発生し雨漏りに発展するため、重ね葺き工事な…
タイルの製造会社は国内では減ってきています。ごく一般的な外壁の仕上げ材として馴染みがあるタイルですが、日本では製造者が激減しています。
タイルは陶器です。陶器は陶工が丹精込めてろくろで成形する陶器を想像します。タイルはプレス成型や押し出し成形されますが、製造工程はあまり変わりません。
製造工程を想像しますと、外壁に使われるタイルが大量生産されるマスプロ商品とは意趣を異にしていることを分かって頂けると思います。
同じ時期に製造しているタイルであっても、風合いや違和感なく納まるタイルはありませんので、20年も経つともっと難しくなることをご理解いただけると思います。
タイル製造会社は国内では減ってきていますので、現存する製造会社が提供してくれるタイル見本から探します。
名古屋モザイク工業株式会社の「バーシム」と、株式会社アイコットリョーワの「ミッチェル」という商材が最も近いと思えました。
タイル見本を現場のタイルと比較します。タイル見本は非常に重たい見本帳です。実際に焼きあがったタイルが張り付けられている見本だからです。
しかしその見本をマンションの外壁タイルに重ね合わせて見比べてみます。最も近いタイルはこれだと一次判断をしました。
そのタイルは見本をよく見ると型番が同じです。販売会社が違うのになぜだろう?確認したところ、製造会社からOEM供給を両社が受けて販売しているようです。
試験的に1枚の外壁タイルを斫って持ち帰りました。そして太陽光の下で見比べてみます。するとどうでしょううか。
今までは「名古屋モザイク工業株式会社のバーシム」と「株式会社アイコットリョーワのミッチェル」が一番近いタイルだと思っていましたが、それよりも酷似しているタイルを見つけました。
「名古屋モザイク工業株式会社のガルダ」と言う商品でした。
もう1枚のタイルを現場で斫ってもらい、タイル職人さんに持ち帰ってもらって調べてもらいました。過去の膨大なタイル見本との照合をしてもらいます。
タイル見本との比較は局部的な見地に過ぎません。それをある程度の面積に張った時に受け取る感覚は、タイル職人さんの経験値がものを言います。
今もなお現存する既製品のタイルは、大きな違和感を残さない仕上げになると思います。風合いの違いは経年劣化した現在のタイルと新品のタイルとの違いでしょう。
しかし現存しないタイルの場合は、タイル見本だけで判断するのではなく、斫って剥がした外壁タイルを持ち帰ってもらった経験値豊富なタイル職人さんの意見を照合すると、一番近い仕上がりになります。
何人もの職人さんに検討してもらったところ「名古屋モザイク工業株式会社のガルダ」と言う商品が一番近い風合い、色調になるとの意見でした。
海千山千、百戦錬磨のタイル職人さんでも、太陽光の差し具合、直射の時や薄日の時、日陰の時でも見た目の印象が変化します。
明るい時に見ていると、強烈な太陽光線の明るさで明暗順応が追い付かない肉眼では、正確な判断がしにくく、できない時もあります。
それにタイルは製造ロットが異なるだけで、微妙に色調が異なって出来上がるようです。焼成させる時期、気温、湿度なども影響をして色調が異なってしまうのです。
それだけタイルの選定は難しい作業ですので、時間と手間をかけて、何回も、何人の目でも、色目や色調の判断は行った方が無難です。
それでも実際の仕上がりがイメージと違うことがありますので、万策を尽くして判断をしておけば、完全ではありませんが納得することができるようになります。
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