近年の漆喰は成分にセメントが含まれています。旧来の漆喰よりも防水効果が高い特徴があります。
しかしセメントは水分を吸収する性質があります。水分が僅かずつ侵入すると石灰成分が流出します。
水分を含んだ漆喰は膨張し、発散されて乾燥すると収縮します。夏場に温度が上がると膨張し、冬場に温度が下がると収縮します。この繰り返しは物質を弱めて行きます。
雨後に水分を含んだ漆喰が氷点下の気温になると「凍て割れ」「凍み割れ」を起こすこともありましょう。
たまに起こる大きめの地震エネルギーや、年に数回襲来する台風に伴う強風がもたらす風圧も屋根に影響を与えますので無視できない要因です。