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雨どい(軒樋)に滞留していた雨水が流れ、もう蚊は発生しない!


屋根の先端である軒先から滴り落ちる雨水は、水切り板金が無ければ伝い漏れして野地板や垂木、外壁にも浸水する

おさらいになりますが、屋根から落ちてくる雨水は軒先から滴って階下へ落ちて行きます。


その雨水を軒樋で受けることなく自然落下させると、毛細管現象で軒先の屋根材や唐草と言う水切り板金に雨水が伝います。


水切り板金の下端に到達した雨水は、自然落下するものと毛細管現象で鼻隠し板に伝うものに分かれます。


鼻隠し板に伝った水分は吸い込まれてそれを劣化させます。

軒樋がなく屋根からの雨水が垂れ流しであれば、その下の窓枠や勝手口の枠から雨水が浸水し雨漏りにつながる

さらに鼻隠し板から滴った水分は外壁を伝います。外壁を伝った雨水は外壁を汚すばかりか、サッシ窓や換気扇フード、勝手口の上端部から壁内部に雨水が侵入する可能性を孕ませます。


屋根からの雨漏りを防いでいても、建物の至るところに存在する開口部から雨水が入ってくる外部漏水に発展しますので、軒樋が設置されることで屋根以外の箇所からの雨漏りと外壁の美観を保っています。

一見平行に見える軒樋は傾斜があります。勾配と呼ぶ高低差が無ければ雨水が速やかに流れません

みなさまもご自宅の軒樋をよく観察してみてください。屋根の軒先に設置されている雨どいを軒樋と言いますが、軒先と平行になっていると思います。


しかしもっとよく観察すると、平行ではないことに気づかれると思います。平行では流れ込んだ雨水が流れて排水されにくくなります。


軒樋に流れてきた雨水は竪樋に流し込み地表の集水桝へ排水されます。雨水が竪樋に流れやすくなるようにするために、軒樋には傾斜が付けられています。これを水勾配と言います。

共用階段の大屋根の軒樋が逆勾配になっている事で、恒常的に雨水が溜まりっぱなしになり、ボウフラが湧く温床になっていた

このマンションの共用階段大屋根の軒樋は適正な水勾配が設けられておらず、逆勾配になっていたことで竪樋の反対方向に雨水が溜まり、軒樋の中には恒常的に水分が滞留していました。


滞留していた水分量は結構なもので、メダカや金魚なら暮らせそうなほどです。ボウフラが湧いて蚊が大量発生する温床になっていたことでしょう。


溜まっていた水分量が相当なものであったことは、軒樋の底が水分の重みで膨らんでしまっていたほどです。楽勝でボウフラの温床になります。


これを解消することはマンションの居住者様方の健康管理のためにも必ずしておきたいことでした。

折板屋根の下に設置された軒樋はボルトナットで固定されていて、経年劣化や自然現象で勾配が変化することはない

軒樋の吊り金具は強力、強固で、人力で曲げる事すら難しい部材です。その吊り金具は17mmのナットを使用して折板屋根の上下で固定されています。


これだけ強固に固定されているものが、かつては適正勾配であったが、自然に、または外部影響を受けて逆勾配に変化したとは考えるのは不自然すぎます。


マンション建築当時の屋根職人さんが、正確な仕事をしなかったとしか考えられません。軒樋に水勾配を設定することを怠ったか、それを知らない新米さんが工事をしたとしか考えられません。

軒樋の止がH型鋼に乗っかっていたので、軒樋が下がらなかった

何回もブログでお知らせしましたように、軒樋の水勾配を修正するために相当な試行錯誤をしましたが、全部の要因が判りました。


「軒樋吊り金具の締め上げ過ぎ」

「竪樋の位置が固定されている」

「軒樋の耳がH型鋼の上に乗っている」

「軒樋の止めがH型鋼と干渉している」


のが要因でした。

H型鋼に乗った軒樋の端部をカットして詰めると、軒樋は下がって水勾配が適正になった
軒樋が下がったことで直下の竪樋が下がった様子がデンデンの痕跡から解る

最後の要因であった軒樋の「止め」を切断すると、軒樋が下がりました。


折板屋根の上のナットを緩めて下がったレベルは10mmでしたが、「止め」とH型鋼の干渉が解消すると30mmも下がりました。


最終目標は40mm下げる事でしたが、吊り金具のボルト頭いっぱいまでナットを緩めて30mm下げることが限界でした。


目標値に届きませんでしたが、適正勾配の範囲である3/1000以上は確保することができました。

水勾配が正常化した軒樋の内部には雨水が滞留することがなくなった

「止め」を設置していない状態で雨の日を迎えました。明け方に雨が上がりましたので、現場で状況の確認をしましたが、軒樋の内部に滞留している水分はほとんどありません。


3/1000の勾配でも軒樋に流れてきた雨水が竪樋に向かって排水されていたことが確認できました。作業作戦が奏功しました。

廃番の軒樋の止を割損や変形させず取り外した

あらかじめ切断しておいた「止め」は廃棄せずに取り置きしていました。


軒樋ストレート部が止めには接着剤で強力にくっついています。


同じ形の「止め」が手に入らない以上、このストレート部を除去するしか方法はありません。


結構な手間がかかりますが作業をして、なんとか生け捕りすることができました。

建築業界では、建物に使用されていた建築資材を取り外して再利用、再使用することを生け捕りと呼んでいます。もし廃番でなければ数百円で手に入る建築材料を買う方が、生け捕りするよりも安く上がります。廃番ですから仕方なく生け捕りした次第です。
廃番になっていた止めは生け捕りして、再設置することで軒樋の工事が不要になった

生け捕りすることができた「止め」は20年以上経過しているのに十分な強度がありました。安心して再使用することができます。


「止め」に雨どい専用の接着剤をたっぷりと塗布します。あとはそれをはめ込むだけです。


これで軒樋の反対側から雨水があふれ出る心配はなくなります。

折板屋根の上を高圧洗浄して汚水が噴出したことで、軒樋の中に雨水が滞留している事が判った

軒樋の水勾配が逆になっていることが発覚したのは、高圧洗浄作業をしたからでした。折板屋根の排水溝めがけて高圧洗浄した時に、大量の汚泥水が噴出して気付いたのです。


現場管理をしていなければ気付くことはなかったでしょう。現場管理の大切さを身に染みて感じました。


普通は工事前の調査で気付くだろうとご指摘を受けるかも知れません。しかし屋根工事のプロならば、軒樋には適正な水勾配が設けられていることが当たり前です。


性善説に立っていると考えられない事です。しかも場所が場所だけに足場が架設されなければ、確認することができない場所でしたので、どんな屋根職人さんでも気づくことは不可能に近い事案でした。


しかし幸いな事であったのは、工事期間が50日もあったことです。毎日現場管理を欠かさず、長い期間にわたって足場が架設されている工事案件だったから発見することができて、解決することができました。

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