2024.11.23
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、宝塚市で行った「剥がれが発生する破風板の無料点検と修理方法」という内容の記事を書いていきますね!!戸建てにお住まいの方で、今現在、破風板の剥がれでお困りの方も多いのではないでしょうか?破風板と…
気付いたら破風板が破損していた。軒天井も黒ずんでしまっており、きれいにしたかったし、雨漏りするのもいやだから。
破損した理由は不明ですが、外部からの圧力が働かなければ、そう簡単に割れる建材、素材ではありません。
破損した破風板は下半分が脱落しておりますが、上半分も除去します。釘を丁寧に抜いて、接着剤で付着している面は、軒桁に悪影響を与えないように、インテリアバールで少しずつ浮かせて行きながら、撤去していきます。
軒天井(通称軒天)にも隙間が生じています。そして黒ずんだ雨染みもできています。雨水には多くの空気中のホコリ(土砂、鉄粉、砂埃、花粉やPM2.5、塵埃など)が含まれています。時に横風に煽られて破風板や軒天井材に付着した雨水は、長い時間をかけてこのようなシミを作っていきます。
軒天井材はケイカル製品ですが「ケイ酸カルシウム板」を略してケイカル板と呼ばれています。石灰質、ケイ酸質を主原料として繊維材が織り込まれて、高温、高圧下でオートクレープ焼成されて出来上がります。
表面の塗膜が水分の侵入を防いでケイカル板本体の基本性能を守っています。一部の塗膜が剥がれていますので、ケイカル板の劣化を診断しておく必要があります。正面の木口をよく観察します。ケイカル板が水分を含んでしまうと膨張をします。乾燥すると収縮をしますが、元の状態には戻りません。水分含侵に伴う劣化が進行しますが、こちらのお宅のケイカル板は、水分含侵劣化が見られませんので、再塗装後に再使用可能であると判断できます。費用を安く上げていくだけでなく、物を大切にする精神を持ちたいものです。
まずは破損した破風板を新しい破風板に交換します。10年も経過しますと、全く同じ建材が廃番になっていることもしばしばありますので、よく似た(酷似した)建材を採用します。全く同じものを採用することも可能ですが、1枚だけを特別注文(あつらえる、またはワンオフ製作するとも言います)するのは極めて割高になるので、全く同じ風合いではありませんが、この点はすこし辛抱をして現在の既製品を採用いただくことにしました。この方が経済的に合理的だからです。
下地に接着剤を塗布し、窯業系の破風板に適した専用の釘(ネイル)で取り付けます。そして合端口(接合部分)の隙間には接着剤のほかにコーキング材を充填します。接着剤やコーキング材などの充填剤で破風板の表面を汚さない(汚損しない)ために、マスキングテープを貼っています。
コーキング材(シーリング材とも呼ばれる)を充填するときには、2面接着を基本としています。3面接着をしないように、ボンドブレーカーを接合部分の隙間の底部だけに塗布することを忘れません。3面接着をさせてしまうと、建物に生じた揺れによって底面の強力な接着が勝ってしまい、両サイドの2面の接着を破断させてしまって、シーリング効果を阻害してしまうからです。大切なのは隙間の底面ではなく両側の側面が確実に防水効果を発揮し続ける事なのです。
近年ではホームセンターなどで手軽に手に入り日常の様々な場面で、DIYコーキングをすることがありますが、本来のシール効果を得るために、そこにはシール専門業者特有の技が込められているのです。コーキング材、シーリング材を手軽で一般的に活用して頂きたいと思いますが、間違って効能がない処置をしないためにコーキング材、シーリング材の基礎知識を別のコラムでご披露したいと思います。
施工の大半が完了しましたが、最後に美観を整えるタッチアップ塗装をします。破風板の黒い木口や純白で鮮やかな軒天井の白さを保つための微修正塗装をタッチアップと言います。
白いものは本来通り白く、黒いものも本来通りより黒く、白と黒は色調の真逆にある色だけに、タッチアップ塗装は重要な仕上げ工程です。この作業を怠っては、なんとなくぼんやりした仕上がりになりますが、きちんと手抜かりなく仕上げておくと、シャープな仕上がりになります。難しいのは、色合わせです。新品のようにシャープ過ぎても違和感が出てしまいますので、既存の建材と馴染むように色を調合します。
コーキング材と接着剤が期待される効果を発揮し始めるまでには数日必要です。その前に雨水に晒されると期待した接着効果と防水効果が阻害されます。あらかじめ天気予報をにらみ、数日以上天気が安定していることを確認していますから安心です。最低気温も5℃以上ありますから問題なく接着剤が硬化してくれます。
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