2024.06.08
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、芦屋市にお住まいの方から「玄関屋根の棟瓦が一部崩れているので補修の見積もりをしてほしい」というご相談を頂いたので、無料診断へお伺いした時の様子を書いていきますね!!和風建築のお家ですと玄関屋根…
大地震で損壊した瓦屋根のお宅では、大屋根から落下した瓦が二次被害と言えるベランダ屋根の波板も割ってしまいました。
瓦屋根の葺き土が屋根の上で散乱し、その葺き土が屋根の先端である軒先から流れ落ちて、軒先の雨どいまで埋めました。
大阪北部地震の震源地に近い茨木市のお宅のベランダ波板と雨樋の状態から、その二次被害をご覧頂きたいと思います。
2018年6月18日午前8時前、阪神淡路大震災の記憶を蘇らせる恐怖と混乱が近畿地方一帯を襲いました。
ほぼ瞬間的に停電した地域も多く、テレビの緊急速報さえ確認することが出来ず、どこが震源でどの程度の震度なのかさえ把握することが出来ませんでした。
20年以上経験していなかった猛烈な揺れは、宝塚市、伊丹市、川西市、西宮市、尼崎市をはじめ、多くの人々が無傷ではないことを予感させました。
車中に流れるテレビ映像とラジオによる報道で、少しずつ各地の被害状況を把握するに至り、高槻市の小学生の痛ましい事故を知ることになります。
茨木市のこちらのお宅では大阪北部地震の揺れエネルギーをまともに受けてしまい、大棟が大きく損壊してしまいました。
今次の地震は多くの方が縦揺れだったと証言していますが、損傷した大棟を見ると、左右に振れていることが分かります。
震源地に近い茨木市では体感的に縦揺れを強く感じましたが、横揺れも相当きつかったことがこの大棟が示しています。
3段に積み上げられていた熨斗瓦が崩れ、大棟内部の葺き土も広い範囲に散乱していることが分かります。
陶器製の屋根瓦の表面仕上げには、釉薬が掛けられているものと、掛けられていないものがあります。
釉薬が掛けられている瓦を「施釉瓦」と呼び、釉薬が掛けられていない瓦を「いぶし瓦」「素焼き瓦」と呼ばれています。
釉薬が掛けられた陶器は、お茶碗や湯飲み、洋食器など、私たちの日常生活でなじみ深いもので、その表面はツルツルしています。
これと同じように、施釉瓦の表面もツルツルしていますので、勾配(傾斜)がある屋根瓦の上に物を置くと滑り落ちていきます。
この施釉瓦が雨や夜露、降霜で濡れていると、そこはまるでアイススケートリンクがごとく、とても登れたものではありません。
主に縦揺れでしたが横揺れも強かった大阪北部地震で、損壊した大棟の冠瓦と熨斗瓦の多くは屋根の上に残りましたが、滑り落ちた瓦もありました。
2階の大屋根から1枚が何kgもある陶器製の屋根瓦が滑り落ちたら、どんなに危険なことか想像に難くありません。
落下した屋根瓦の着地点に物があると、瓦の質量に落下する高さ分の位置エネルギーが加わることで、無事ではないことがあります。
こちらのお宅では2階のベランダ屋根であった波板に冠瓦や熨斗瓦が落下しまして、波板が割れたうえに突き刺さっています。
また1階にもテラス屋根の波板がありますが、こちらは大屋根との落差が大きいので、波板を突き抜けてテラスに破片が散乱しています。
2階のベランダ屋根の高さは、ほぼ大屋根の軒先と同じ高さです。この波板を交換するには足場が必要になります。
ベランダが足場になってくれるのですが、最後の1枚を交換する時には、ベランダが足場にならないことが分かりますね。
波板の値段はせいぜい1枚数千円程度ですが、最後の1枚を交換するための足場が必要になるので高額な工事費になります。
地震のエネルギーで揺さぶられて損壊した大棟からは、大量の葺き土もまき散らされるがごとく、屋根の上に散乱しています。
滑りやすい屋根瓦の表面から滑り落ちるのは、冠瓦や熨斗瓦だけでなく、葺き土も滑り落ちて行き、その土は軒先の雨どいが受け止めます。
その雨どいの中の様子を見てみますと、ご覧の通りです。軒先で受け止めた雨水を、あらかじめ設けられた水勾配に沿って流れることが出来ないくらい土が堆積しています。
ご存知の通り土は重たいものです。その土に雨水が流れ込んでいくと、水分を吸収してより質量を増していきます。
堆積した土砂の荷重に耐えることが出来なければ、軒先の雨どいは曲損し、最悪の場合は割損してしまう事になるのです。
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