2019.06.27
令和に入って初めての台風は2019年の3号 宝塚市で棟包み板金の修理工事が途中状態のお宅があります。 足場には落下飛散防止養生ネットが架けられていますので風をもろに受けます。 後の工程は棟包み板金の塗装だけなので、ネットを取り外してしまいます。 2019年の台風はすでに3つ目 近…
大阪北部地震と3回の台風で多重被害が出たお宅の屋根工事の仮設足場を架けました。
本来4面に足場を架けて全面に外壁塗装をしたかったのですが、3面しか架けることができません。
出来ないものは出来ないものとして良い意味で割り切り、できる範囲で方法を考えて行きます。
このお宅の西側は敷地境界ぎりぎりまで建てられており、足場を組む場合は隣家の敷地内に立ち入らせてもらうことになります。
しかし隣人からは立ち入り許可は出ないとの事。過去に外壁塗装を試みたときにも拒否されたそうです。
建前は庭木に塗料の悪い影響が出るからというものです。
しかし実際には違いました。隣人が毎日歩く通路は、施主様が敷地の一部を承役地として提供している土地で、それを快く思っていないのです。
出入りする通路すら承役地として他人から提供を受ける再建築不可物件が及ぼす実生活への影響は、立ち入りを許さない隣人の心理形成にも影響していました。
東側外壁を見ると、敷地いっぱいに建てられており、足場を架けると道路にはみ出すことになります。
建物の外壁から少し離して足場を架けますが、足場の外側でおよそ50センチ離れている状態ですのでそれだけ道路にはみ出ています。
通常は長い時間にわたって道路を占拠したり占有する場合は、所轄の警察署から道路使用許可をもらう必要があります。
事前に施主様と協議をしていましたので確認が出来ていました。この通路の中心部分までが施主様の土地だそうです。
この通路の半分の土地を承役地として、地域の通行者のために提供している状態なので、ご近所への周知があれば問題ないのです。
ただし著しくはみ出し、救急活動などに影響を及ぼす恐れがあるほどの道路越境は厳禁です。
足場を組んでいくときにいつも意識することですが、建物本体や付加一体物、付加構造物などに連結して、安定度を高めやすい場所から始めます。
このお宅は南側に鉄骨造のベランダがありますので、これと足場を連結させると、強風でも倒壊しない剛性がでます。
剛性が出たら倒壊することはないので、思い切って2階まで架け上がって行き、続いて東面、北面へと入って行きます。
1面から3面だけでも十分な剛性が出る場合を除いて、足場は可能な限り4面に架設したいと考えています。
3面だけだと連結されていない足場の端部が不安定になることが想像できます。
壁面にアンカーを打ち込んで足場を連結する方法もあります。
壁面にアンカーを打つことを壁繋ぎと呼びますが、外壁補修工事をするのに、足場のために壁面に穴を開けたくないのです。
足場を解体する時は、モルタルやコーキング材などで穴は塞ぐにせよ、やはり壁に穴を開けたくないのです。
繋がっていない足場と足場に親綱を張って緊結することにしました。
頂部で親綱を架けておくと、足場が外側に膨らむことを回避できます。
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