2024.11.20
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、西宮市にお住まいの方から「色褪せた窯業サイディングの塗り替えに関する無料点検をしてほしい」というご相談を頂いたので、無料点検へお伺いした時の様子を書いていきますね!!外壁塗り替えをご検討の方も…
サイディングボードには様々な規格がありますが、一般的には450mm×3,000mmが多いと思います。大きなものには「三十板(さんとうばん)」と言われる大型板があります。
さんとうばんはサイディング屋泣かせの建築資材です。3尺×10尺(900mm×3,000mm)の規格なのでさんとうばんと呼ばれますが、大きなボードは厚みも20mm近くあって、屈強な男でも震えるくらい重たいからです。
それに比べて比較的小ぶりなサイディングボードの規格が多いのには訳があります。物理的にはほぼ不可能ですが、もし1枚仕立ての外壁用サイディングボードがあったとしましょう。
そんな1枚仕立てのサイディングボードには継ぎ目がありませんから、継ぎ目から雨漏りする心配もなくなります。しかし大きな弱点を残してしまいます。
一般の住戸だけでなく全ての建物は必ず揺れます。鉄筋コンクリート造の堅牢な建物でも例外なく揺れます。揺れの発生源は地震、通行車両、風圧から地球の自転まで様々な要因が影響します。
1枚仕立てのサイディングボードが存在したとしたとき、家屋が揺れたらどうなるでしょうか。その揺れのエネルギーを逃がす場所がありませんので、どこかが割損します。揺れエネルギーの逃げ場がない時の割損は、激しく損傷させることを容易に想像することができます。
揺れエネルギーはどこかで逃がす必要があります。そうすれば外壁が大きく損傷することがなくなりますので、450mm×3,000mmなどの小さめの規格の建築資材に仕立てられています。
このお宅はサイディングボードの目地が多く、2階建てのお宅ですが合計の長さは600mを超えます。小ぶりな賃貸マンションでさえ500m程度ですから、どれだけ長いかを感じて頂けると思います。
サイディングボードの継ぎ目にもよりますが、一般的な住宅では200mから300mくらいが多いですから、このお宅のコーキング目地の長さは特筆ものだとお分かりいただけます。
コーキング職人さんが賢明にマスキングを施して行きますが、2日とちょっとかかりました。サイディングボードの表面はご覧の通り凸凹している「リブ壁」ですので、これに沿ってマスキングテープを貼って行くのは骨の折れる作業です。
外壁とサッシの境目や軒天と外壁の境目、電気配線の入線箇所もあります。足場があると言えど、不安定な姿勢で作業をすることもあります。
コーキング職人さんが春先にもかかわらず汗だくになりながら作業を進めて、2日以上かかります。多少コーキング材料がはみ出ても後から塗装できれいに隠れてしまいますが、はみ出るコーキング材料が多いとそこだけ光沢が異なる、盛り上がっているなど、不細工な仕上がりになりますので、マスキングは欠かせない作業工程です。
窯業系サイディングボード専用シーリング材変成シリコン系1成分形のコーキング材は、横浜ゴム株式会社が提供するハマタイト「sc-SD1NB」です。
横浜ゴムってタイヤメーカーじゃないの?アドバンとかスポーツタイヤは良く知っているけど・・・と思われる方も多いかと思います。
タイヤはゴムを主成分としていますが、化学テクノロジーの集大成です。どれだけ高性能なタイヤを作るかは、化学の追求なのでしょう。
そんな横浜ゴム株式会社にしてみれば、化学樹脂成分であるコーキング材は、タイヤと同じノウハウが生きる工業製品なので朝飯前なのかもしれません。
コーキング材料は速乾性ではありませんので、コーキングを打設した後に即座にヘラ押さえをして、マスキングテープも即時撤去しなければならないほどの物ではありません。
しかし乾燥して硬化し過ぎると、マスキングテープと外壁の境目に段差が出来てしまいます。コーキング材料が柔軟性を保っている間にマスキングテープを剥がして行きます。
コーキング材料が柔軟性を保っている間にマスキングテープを剥がして行くと、外壁とコーキング材料の境目がうまく馴染み、段差がほぼなくなります。
コーキング職人さんはコーキング材料の特性を経験則として知っていますから、工事をする建物で使用する材料の特性に合わせて、マスキングテープを剥がして行くタイミングを見測っています。
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