およそ50坪の敷地に佇む邸宅は、平成元年に築造されおよそ30年が経過しているとは思えない、手入れの行き届いたお宅です。
3年前に相当な予算をご用意され、リフォームをなさったとのこと。築年数を感じさせない雰囲気を保っている理由がよくわかります。
お客様の頭と同義である屋根に上らせていただくと、屋根の剛性感がすぐに分かりました。普通の瓦屋根を歩かせて頂きますと瓦と瓦の重なり部分が音を発しますが、ほとんど軋み音がしません。
施釉瓦は表面に形成されているガラス質が厳しい自然から陶器である瓦素材を守る力が強いと言えど、必ず多くの箇所に「凍て割れ」や「凍み割れ」が見られますが、その箇所も少ないいい屋根コンディションでした。