小野市で錆びた屋上の笠木交換を行う現場紹介

笠木板金は、建物の屋上やベランダ、外壁の上端に設置される金属製のカバーで、さまざまな役割を果たしています。

主な役割としてはまず、防水性の向上が挙げられます。建物の角や上部は雨水がたまりやすく、劣化しやすい箇所です。
笠木板金を設置することで、こうした部分への雨水の侵入を防ぎ、建物内部の腐食や雨漏りを防止します。

次に、耐久性の強化も重要な役割です。
風雨や紫外線にさらされる建物の端を覆うことで、コンクリートや木材の劣化を防ぎ、建物全体の寿命を延ばす効果があります。

今回のようにガルバリウム鋼板などの耐食性に優れた素材を使えば、より長期間にわたって保護できます。

笠木板金が錆びる主な原因は、長年にわたる風雨や紫外線による影響です。
特に、定期的なメンテナンスを行わないと、表面の保護機能が低下し、錆が発生しやすくなります。

また、海に近い地域では塩分を含んだ湿った空気にさらされるため、錆びるリスクがさらに高まります。

加えて、施工時のわずかな不具合や経年による劣化も錆の進行を早める原因となるため、早めの点検と適切な対策が重要です。

笠木板金の錆を放置すると、さまざまなリスクが生じます。

雨漏りの原因になる可能性があり、錆が進行すると板金に穴が開いたり接合部が劣化し、雨水が侵入します。

特に屋上やバルコニーでは、防水層に影響を与え室内への漏水につながることもあります。

また、雨水が内部に染み込むと下地の木材やコンクリートが腐食し、建物の耐久性が低下します。
放置すれば補修範囲が広がり、修理費用も増加します。

さらに、錆による強度低下で板金が剥がれたり、強風で飛散し近隣に被害を与える危険性もあります。
こうしたトラブルを防ぐためにも、早めの点検と修繕が重要です。

錆びてしまった笠木の下地を補強します

まずは錆びついた笠木板金の撤去作業を行います。

まず、既存の笠木板金を慎重に取り外し、作業中に屋根を傷つけないよう注意を払います。
今回は別の工事もあったことから足場を設置して作業しましたが、笠木交換のみであれば足場なしで対応できる場合もあります。

撤去と同時に、下地の状態を確認し、腐食や劣化がないかを丁寧にチェックすることも重要です。
適切な確認を行うことで、より安心できる仕上がりを目指します。

笠木板金を取り外したところ、下地に重度の腐食が見つかりました。

劣化が進んでいたため、新たに厚さ12ミリの下地用合板を追加で貼り付け、補強を実施。
これにより、耐久性を向上させ、長期間安心して頂ける状態となります。

この補強作業は、次に取り付けるガルバリウム鋼板をしっかり固定し、安定させるためにも欠かせない工程です。

錆びた笠木板金の交換作業を行う前に、防水シートを貼りました。

笠木板金を取り付ける際には、防水シートを貼ることで雨水の侵入を防ぎ、下地の腐食を抑えることができます。

特に笠木部分は雨風の影響を受けやすいため、こうした防水処理を施すことで耐久性を高め、劣化を防ぐことが重要です。

屋上で錆びてしまった笠木を交換

笠木板金の交換には、耐久性に優れたガルバリウム鋼板を使用しています。

ガルバリウム鋼板は、亜鉛・アルミニウム・シリコンを含む合金で作られており、錆びにくく耐食性が高いのが特長です。

さらに、軽量で加工しやすいため、施工性にも優れており、屋根材や外壁材として多くの建物で採用されています。

ガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高く、長期間にわたって安定した性能を発揮しますが、それでも定期的な点検と清掃は欠かせません。

特に汚れやゴミがたまりやすい箇所は、こまめに清掃を行い、錆の発生を防ぐことが重要です。

また、万が一傷がついてしまった場合には、早期に補修を行い、防錆塗料を塗布することで錆の進行を防ぎ、さらに長持ちさせることができます。

ガルバリウム鋼板のメンテナンスを適切に行うことで、さらに長期間安心して使用できる環境を維持できます。

ガルバリウム鋼板製の笠木板金の交換作業では、まず下地の補強をしっかりと行い、その上に防水シートを丁寧に貼った上でガルバリウム鋼板をしっかりと固定し、各接合部分にはシーリング材を充填して雨水の侵入を防止します。

施工後には、全体を入念にチェックし、しっかりと固定されていることを確認。
これにより、長期的に安定した性能を提供できるように仕上げています。

小野市の屋上で錆びてしまっていた笠木板金を交換した費用紹介