
2025.05.11
みなさん、こんにちは🌟街の屋根やさん宝塚店の京谷ですっ! 今回はいつもの現場紹介だけじゃなくて、実際に工事したおうちの見積書まで大公開しちゃおうと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧ 外装リフォームって、「高そう!」「見積書の内容が難しい…」「お店によっ…

以前、ご自宅の屋根をカバー工法でリフォームさせていただいたお客様より今回は別のご相談をいただきました。
きっかけは、ご自宅の定期点検を行っている際に「仕事場の建物も年数が経って傷みが気になってきたので、そちらも一度見てほしい」とお声がけいただいたことです。
お客様は初めてお会いした時から、「どうせ工事をするなら、できるだけ長持ちする方法がいい」とおっしゃっていた方でしたので、そのご希望に合った耐久性重視の工法をご提案。
内容にご納得いただき、今回も工事のご依頼をいただくこととなりました。
屋根の表面は全体的に色あせが進んでいたため、塗装によるメンテナンスを検討されると良い状態でした。
また、谷樋には落ち葉がかなり溜まっていたので、こちらはしっかりと清掃しておきました。
今後の詰まりを防ぐためにも、落ち葉よけネットは改めてきちんと設置し直すことをおすすめします。
こちらの部材は「笠木」と呼ばれ、立ち上がり部分の壁の上端を雨から守るために取り付けられています。
屋根と同様に、色あせがかなり進んでいる状態でした。
また、固定用の釘が緩んで一部が浮いてきており、このままでは強風時に外れてしまう恐れもあります。
状況によっては周囲への被害が出る可能性もあるため、早めに交換を検討されたほうが安心です。
最初に「垂木」を使って骨組みを組み立てます。
使用するのは35ミリ角の赤松で、既存の屋根の桟に沿って並べていきます。
長さにばらつきがあるため、電動丸ノコで適切な長さに切り揃えていきます。
時間が経過すると、既存の下地も劣化してくるため、この垂木は補強の役目をしっかりと果たします。
垂木は75ミリのビスを使用してしっかりと固定します。
既存の垂木を目安に、強度を高めるために確実に固定していきます。
固定の間隔は、あまり広すぎると強度が落ちるため、理想的には約600ミリ間隔でビスを打つようにします。
垂木の切断時には木くずが発生するので、周囲に注意を払い、必要に応じて養生や掃除をこまめに行います。全ての桟に垂木を固定した後、次の工程に進みます。
次に、先ほど設置した垂木の上に下地用の合板を取り付けていきます。
使用するのは、厚さ12ミリの針葉樹の木材です。
この合板をしっかりと貼り付けないと屋根材を葺くことができないため、下から順に上げていき、墨を基準にしてまっすぐに取り付けていきます。
合板は32ミリのビスを使用して、先に設置した垂木にしっかりと固定します。
釘ではなくビスを使うことで、強度が一層高まります。
垂木と合板の間に空気層ができるため、断熱効果も期待できる仕組みになっています。
これで合板の貼り付けが完了し、下地が完成しました。
ここからは、屋根を雨から守るための防水シートを取り付けていきます。今回使用するのは「田島PカラーEX」です。
市販されている一般的なカラールーフィングに比べ、こちらは耐久性と強度が優れているため、信頼性が高く、今回もこのシートを選びました。
水下からシートを横に広げ、ハンマータッカーでしっかりと固定します。
シートは1段ごとに100ミリ重ね、端部は雨風の吹き込みを防ぐために立ち上げて取り付けます。
また、この屋根は傾斜が緩いため、水漏れのリスクが高く、防水シートのジョイント部分には防水テープも併せて貼り、さらに防水性を強化しています。
もともと色あせて釘が浮いていた笠木をすべて取り外し、新しい笠木を現場で加工しながら取り付ける作業を行いました。
この笠木部分は緩やかなカーブを描いているため、作業に時間がかかるのではないかと少し心配していました。
大きめの板金を既存の笠木に重ね、元の美しいカーブにぴったり合うように調整します。ジョイント部分にはコーキングを使用して、漏水を防ぐ処理も行いました。
この部分の笠木は直線的な形状をしています。
傷がつかないように細心の注意を払いながら取り付け作業を進めます。
笠木は基本的にお客様の目に触れやすい位置に設置されるため、傷やへこみができないように気をつけ、さらに笠木の天場に水がたまらないよう工夫して施工します。
ここからは屋根材の取り付け作業に入ります。
今回使うのは、津熊鋼建の「アーカイブ立平333」という縦葺きタイプの屋根材です。
ガルバリウム鋼板製で、厚みは0.4ミリ。これは住宅向けとしては標準的な厚さです。
この素材は錆びにくく、定期的なメンテナンスにかかる手間やコストも比較的少ないため、新築の分譲住宅などにもよく使われています。
縦葺きタイプは、屋根の勾配が緩やかな場合に特に適しています。
逆に、横葺きの屋根材をこうした緩勾配の屋根に使ってしまうと、雨漏りのリスクが高まるため注意が必要です。
屋根材は一枚ずつ丁寧に順番に取り付けていきます。
固定には32ミリのビスを使い、しっかりと強度を確保。釘だと緩みやすいため、ビス留めのほうが安心です。
立平タイプの屋根材は表面が滑らかで傷つきやすいため、取り扱いにはかなり注意が必要です。
万が一へこみができてしまうと、その部分だけの補修が難しく、交換対応となるため、施工中は特に慎重な作業が求められます。
屋根の端の部分は、しっかりと立ち上げ加工を施し、雨の侵入を防ぐために板金でしっかりと覆っていきます。
この板金の取り付けには順序があり、手順を誤ると後々の雨漏りリスクにつながるため、経験のある専門業者にお願いするのが安心です。
また、作業と合わせて落ち葉よけネットも新しいものに交換しました。
わずかな隙間からでも落ち葉が入り込んで詰まりを引き起こすため、隙間のないよう丁寧に取り付けることがポイントです。
仕上げの工程として、雨押えの取り付けを行います。
この部分は屋根と外壁の取り合い部に設置され、雨水の侵入を防ぐ役割を持つ大切なパーツです。
どんな屋根工事でも最終的に必要になる箇所ですね。
板金材を一つひとつ手作業で加工し、慎重に取り付けていきます。
接合部には防水対策としてシーリング材を挟み込んで、しっかりと密閉します。
今回はモルタル外壁でしたので、下穴を開けてから専用のビスを使って固定しています。
見た目にも配慮し、ビスの間隔は等間隔になるよう整えて、仕上がりも美しくなるよう工夫しました。
外壁と雨押え板金の接合部分には、最後の防水仕上げとしてコーキングを丁寧に施工します。
施工中はどうしても足跡などがついてしまうことがあるため、作業後には柔らかいタオルなどを使って全体を拭き上げます。
同時に、キズや不具合がないかも入念にチェック。使用した道具をすべて片付け、建物まわりの清掃まできっちり行って、無事に工事完了となります。
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