台風の強風によってスレート屋根が割れ、一部が落下しそうな危険な状態になっていました。

スレート屋根（カラーベスト）は、耐久性や軽量性から多くの住宅で採用されていますが、台風や強風の影響で破損するケースが少なくありません。

これはスレートの材質が硬くても脆いため、強風による圧力や振動に耐えられずに割れてしまうことがあるからです。

さらに、取り付け時の工法や経年劣化も破損の原因となることがあります。
そのため、スレート屋根を長く安全に使用するには、定期的な点検や必要に応じた補修が欠かせません。

次の工程では、棟板金の下地材として使用されている貫板を撤去していきます。

スレート屋根の棟板金を交換する際には、下地となる貫板の状態を確認し、必要に応じて交換することが重要です。

貫板は棟板金をしっかりと支える役割を担っており、この部分が劣化していると、新しい棟板金を固定しても十分な耐久性や防水性が確保できなくなってしまいます。

特に、既存の貫板に水濡れや腐食の跡が見られる場合、それをそのまま残してしまうと、後々トラブルにつながるリスクが高まります。
そのため、こうした劣化部分をしっかりと撤去し、新しい貫板に交換することで、棟板金の機能を最大限に発揮させることができます。

このように、下地材の点検や交換作業は屋根全体の性能を左右する大切な工程です。