2024.10.22
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、西宮市で行った「専門業者が行う、漆喰の剥がれが発生した瓦屋根の無料調査」という内容の記事を書いていきますね!!戸建てにお住まいの方で、今現在、漆喰の剥がれでお困りの方も多いのではないでしょうか…
割れた瓦屋根の応急処置をした時に発見しましたが、谷の漆喰がボロボロになっていました。
谷ってなに?漆喰ってなに?オーバーフローとは?どんな危険性があるの?知りたい方は読み進めて下さい。
実際の写真を見ながら谷漆喰が劣化した時の雨漏りメカニズムをご理解いただけます。
台風21号でお隣のお宅の屋根瓦が飛んできたので、応急処置のために屋根に登らせて頂きました。
損傷した箇所の確認と、雨漏り養生はもちろんのことですが、せっかくのことですから、屋根の各部を点検しました。
瓦本体は、それが地上から見えれば、異常があるのかないのかを判断することが出来る場合が多いのですが、谷漆喰は屋根に登ってみなければ状態がわかりにくい部分です。
谷漆喰が相当劣化してしまっていると、降水量が多いときは谷板金を釣り超えて、葺き土は直接雨水に晒されます。
瓦の下の葺き土はある程度の水分や湿気を吸収し発散していますので、一次防水の瓦に対して、葺き土は二次防水をしています。
しかし水分量が多すぎると、葺き土は水分を含んで軟化し崩れます。さらに水量が多いときは洗い流されてしまいます。
谷漆喰は雨水の侵入を堰き止めたうえで、葺き土に雨水が染み込むことがない様にコーティングしてくれているわけです。
屋根の上で谷が形成される部分は、両方の屋根の瓦を、隙間なく追い当てられるのではなく、一定の間隙が設けられます。
たとえ瓦をキチキチに追い当てても、隙間は埋まることはなく、雨水は難なく入り込んで行きますので、谷に板金を仕込んで排水します。
谷板金の一番下手(軒先)を見てみますと、板金が軒先から少しはみ出ているので、瓦の下側にどの程度入り込んでいるかがわかります。
そして青矢印のあたりに、軒先から棟まで、漆喰が充填されていますが、漆喰が劣化していると、雨水を堰き止める力がなくなります。
これを「オーバーフロー」と言います。
谷部分における雨水の流れを矢印で書き入れてみました。雨水は瓦屋根表面に降り注ぎますが、これを赤色矢印で書きました。
谷部分では、両側の瓦の上からの雨水が合流し、水下へと流れ落ちて行くことを青色矢印で表現しています。
赤色の矢印に注目してください。矢印の長さが異なります。棟から谷までの距離に応じて矢印の長さが異なるからです。
矢印が短い水上ではすぐに谷に到達しますが、矢印が長い水下では長い距離の傾斜で勢いをつけて谷に到達します。
水下へ行けば行くほど雨水は勢いをつけて谷に注ぎ込むことが解ります。谷に注ぎ込む水量にも注目ですが、水下の方がオーバーフローしやすいと言えます。
こちらのお宅の面戸漆喰を見ると美しく、過去5年以内に漆喰詰め直しをしていると思われます。しかし谷漆喰はしなかったのでしょう。
もう剥がれ落ちて欠損、欠落している箇所が多く、降水量が多い雨の日には、瓦の下の葺き土まで雨水が達しているでしょう。
今は幸いにも瓦がかっちりとしていますので、葺き土が緩んだり、洗い流されたりはしていないでしょう。
しかしルーフィングシートが弱っていると、オーバーフローした雨水は野地板に達して木地を腐食させ始めますので、やはり谷漆喰の有効性を維持してオーバーフローを防止すべきでしょう。
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