西宮市 カラーベスト屋根の部分修理 強風被害
西宮市のお客様より
「少し前に、自宅の屋根の一部が強風で飛んでしまったようで、カラーベストという屋根材だと確認しました。長く住む予定はないものの、このままでは近隣の方々にご迷惑をかけるかもしれないため、早急に修理をお願いしたいと考えています。部分的な修理が可能か、ご相談させていただければと思います。」
とお問い合わせいただきました。
早速現地を確認させていただいたところ、強風の影響で棟板金とカラーベスト屋根材の一部が飛散していました。
なるべく部分修理をご希望でしたので、屋根材の差し替えと棟板金の交換をご提案させていただき、ご成約いただきました。
西宮市
ビフォーアフター
工事基本情報
- 施工期間
- 1日
- 使用材料
- 棟板金 貫板 コロニアルクァッド
- 築年数
- 36年
- 工事費用
- 80,000円（足場代含む）
- 建坪
- 60坪
こちらが、強風により飛散したカラーベスト屋根の部分修理を行う現場になります。
【建物情報】
・エリア 西宮
・築年数 36年
・２階建て木造住宅
・屋根材 スレート屋根（カラーベスト）
・現在 雨漏りなし
強風で屋根材だけでなく、棟板金まで飛ばされていました。
屋根材は飛ばされてしまうと二次被害にも繋がります。
屋根の異変を感じたら放置せず、早めの対策をされることをお勧めします。
こちらが現地で調査をした際の様子です。
棟板金は屋根と屋根が取り合う部分を雨漏りから守るための部材ですが、この部分がなくなってしまうと雨漏りのリスクがかなり高まります。
今回飛散した原因は、経年劣化による固定釘の緩みと下地の腐食でした。
棟板金の下地材は15年から20年ほどで腐食してきます。
定期的に点検を行っていれば、部分修理で済むこともありますよ。
屋根材のカラーベストは、10年から15年ほどで撥水機能が失われて水分を含み、苔が生えたりすることもあります。
気温の変化で伸縮を繰り返し、屋根材がひび割れたりしてしまうことが良くあります。
今回は屋根材の下の防水シートも露出しており、ここからも雨漏りのリスクが高まります。
今回の現場は屋根の勾配が急だったので足場を部分的に設置していますが、屋根の形状によっては足場なしで工事を行うことも可能です。
それでは、強風で飛散した棟板金を交換していきます。
なくなってしまった約2メートルほどの部分のみ部分的に撤去します。
もちろん長期的な対策を考えると全交換がおススメですが、とりあえず応急処置、ということであれば十分な修理内容かなと思います。
棟板金を撤去したら、下地が見えてきました。
こちらも交換を行う部分のみ下地を撤去していきます。
今回は急勾配の屋根だったので、誤って屋根材なども落下させないように注意が必要です。
ちなみに、棟板金の下地は通常木材が使用されていることが多いです。
おおよそ15年ほどで腐食してしまうので新しく下地を入れるタイミングで防腐木材などを使用するのがおススメです。
【木材】
・費用が安い
・時間とともに腐食の可能性がある
【防腐木材】
・木材に比べて耐久性が高い
・腐食や害虫の被害を防ぐために処理されている
【樹脂】
・長持ちし、メンテナンスが容易
・耐水性や耐腐食性に優れているが、木材に比べてコストが高め
等、様々なメリットデメリットがありますので現場ごとに適切な材料を選択するようにしています。
新しい棟板金の下地を取り付けたら上から棟板金を被せます。
材質はガルバリウム鋼板の板金材を使用します。
軽くて錆にも強いのでおすすめの材質で、弊社では屋根を葺き替える際の屋根材としてもよく使用しています。
ジョイント部分にはコーキングを挟み込んで、漏水対策を行います。
固定には強風にあおられて飛んで行かないように、ステンレスのビスを使用します。
釘で固定してしまうと、経年劣化で釘が錆びて痩せてしまい、浮いてしまいます。
釘が浮いてしまうと、本来の固定具としての目的を果たさなくなってしまいますので要注意です。
次はカラーベスト屋根の部分差し替えを行います。
数か所が強風で飛散してしまっていましたので、古いものは撤去し、新しい屋根を取り付けます。
こちらは先ほどの部分と比べて、マシな割れ方ですがこういったのも放置していると雨漏りを引き起こす原因にもなります。
写真のような形で新しい屋根材に差し替えました。
スレート屋根というのは基本的には4本の釘で固定されています。
専用の工具を使用して撤去していきます。
スレート屋根を撤去する際は隣り合うスレート屋根を割らないように注意して作業を行います。
差し替えた屋根材はシーリングで貼り付けます。
釘を打つ工法もあるのですが、防水シートを傷つけ兼ねないので、弊社ではあまりお勧めはしていません。
シーリング材をしっかりと挟んで接着しておきます。
既存の屋根材と同じものを入手できたのでそちらを使用して修理を行いました。
これで、棟板金交換と屋根の部分修理は完了です。
今回行った棟板金の部分交換と屋根材の一部差し替え工事の費用は80,000円となりました。
応急処置的な作業となりましたが、これでしばらくは屋根の一部が飛んでいく心配もなくなりました。
この度は、ご成約いただきありがとうございました！
屋根の状態というのは雨漏りでもしない限り、目にする機会がない方がほとんどです。
ですが、屋根の上に上がって状態を確認するのは危険が伴います。
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