加西市で木製の軒天を修理する現場紹介

プリント合板製の軒天が剥がれる主な原因は、以下のような理由が挙げられます。

① 経年劣化
長年の使用によって接着剤が弱くなり、表面のプリント部分が劣化することで剥がれが生じる。特に築年数が経過した住宅では、自然な老朽化が大きな要因となる。

② 湿気や雨水の影響
雨水の吹き込みや湿気によって合板が膨張・収縮を繰り返し、接着面が弱くなる。特に排水処理が不十分だったり、通気性が悪い環境では剥がれが起こりやすくなる。

③ 塗装の劣化
表面を保護する塗装が劣化すると、合板が直接湿気や紫外線の影響を受けるようになり、剥がれを引き起こす。特に定期的な再塗装を行わない場合、劣化が進行しやすくなる。

⑤ 害虫被害
シロアリなどの害虫によって合板が内部から傷み、剥がれの原因になる。特に木材を使用している軒天では、害虫の侵入に注意が必要。

これらの原因を防ぐためには、定期的な点検と早めの修理が効果的です。


今回の場合は経年劣化が考えられます。

この現場の軒天は、過去に何度か塗装された形跡がありましたが、大屋根の複数箇所で剥がれが確認できました。

修理を行うには仮設足場の設置が必要です。

軒天の補修は部分的な作業でも足場を組むことが多いため、屋根や外壁の工事とあわせて実施すると、足場の設置費用を抑えやすくなります。

ケイカル板を貼って補修していきます

ケイカル板は建築現場でよく使用される優れた材料で、主にカルシウムシリケート（石灰と砂の化合物）を基に作られています。

この素材は非常に軽量で丈夫であり、耐火性が高いことが特徴です。
火災時には火の広がりを遅らせるため、安全面でも重要な役割を果たします。

また、ケイカル板は湿気にも強く、カビや結露が発生しにくいため、湿気が多くなる可能性のある軒天などの部分に最適です。

ケイカル板を使った軒天修理では、いくつかの注意点があります。
まず、下地の確認を徹底し、必要に応じて補強を行わないと板が落下する恐れがあります。

取り付けは、適切なネジや接着剤を使い、均等に固定することで、ゆがみや剥がれを防ぎます。

また、板同士の継ぎ目は防水性と見た目を保つために丁寧に処理が必要です。
さらに、切断時には粉塵が舞うため、必要に応じて作業場所を養生するとよいでしょう。

これらを押さえることで、仕上がりの質と耐久性を高めることができます。

ケイカル板を取り付ける際には、ビスでの固定が一般的です。
釘を使用すると、経年劣化によって外れる可能性があるため、ビスでの固定が推奨されます。

作業の際は、既存の下地材をしっかりと確認し、それに合わせて固定することが重要です。

貼りなおしたケイカル板を塗装します

加西市でケイカル板を使用して軒天を補修した費用