挨拶をする範囲

内装工事などでは両隣と、お向かい様くらいで大丈夫でしょうが、足場を架設して少々大きめの作業音がでるような規模の工事では、両隣とお向かい様ではことが足りません。マンションの間口と同じ範囲に向かい合っているお宅や、隣接しているお宅、工事車両の往来で影響が出そうな範囲全部のお宅に挨拶をします。

入居者への告知

工事の入居者への影響

高圧洗浄作業の必要性

一般に外装工事をする時には、高圧洗浄作業をします。今から塗装をしていく壁面が汚れたままだと、新しい塗料が壁面に密着せず、すぐに塗装が浮いてきてしまいます。また塗膜が浮かなくても、新しい塗料の発色が損なわれ、鮮やかな色合いが出ない結果になってしまいます。

高圧洗浄作業の弊害

高圧洗浄は、コンプレッサーで圧力を高めた水分を噴射していきます。その圧力は相当なもので、弱っている古い塗装膜ならばいとも簡単に剥がしてしまいます。コンクリート表面の黒ずみ、カビや苔などは楽勝で流れ落ちていきます。

そのくらい強い力で水分が噴射されますので、周囲への飛散が避けられません。足場には養生シートやメッシュシートを張り巡らせますが、完全に遮断することは難しいと思われます。ご近所様へもきちんとお知らせし、高圧洗浄作業の日には、念のため洗濯物や布団干しを控えていただくようにした方が賢明です。

管理会社との共同作業

マンションなどの共同住宅では、近隣や入居者への告知・挨拶は、施工会社だけでは難しい面があります。施工会社は管理会社へも挨拶をして、共同作業をしてもらえるよう働きかけて協力を得ます。

管理会社は地域の情報通・事情通

アパートやマンション、ビルなどの管理を行っている管理会社は地域の事情に精通しています。このマンションでも、北隣に同じ規模のマンションがあります。

そのマンションの入居者全員に告知することは物理的に難しく、また施工会社だからといって、そのマンションの管理会社を飛ばして挨拶をして回ることもよくありません。

管理会社は相互のつながりも大切にしておられます。ですから隣接マンションへの挨拶は管理会社を経由して進めて行くのが定石です。