2024.08.16
こんにちは!街の屋根やさん宝塚店、生クリームが好きな京谷です(*^^*)今日のブログは、三田市の現場からご紹介する「屋根重ね葺き工事の一部ので鳩小屋のリフォーム」を行った時の様子を書いていきますね!!スレート屋根は古くなるとひび割れなどが発生し雨漏りに発展するため、重ね葺き工事な…
ALCの性質が及ぼす多くの長所も、それが弱点になることがあります。
強い揺れエネルギーが加わった時に、タイル接着剤の硬さが勝って多孔質であるALCが負けてしまうことがあります。
硬さだけでなく質量が勝るタイル接着剤が、質量が小さいALCに勝ってしまわないようにする下地調整材がMEベースです。
MEベースは乾燥硬化しても弾力性を失いません。
タイルが剥がされたALC表面の凸凹を埋めて、均一な外壁下地を復活させます。
均一で一様に左官されたMEベースは、ALCと強固に密着して凸凹に荒れた表面を整えながら、弾力性を保ったまま強力な下地を形成します。
MEベースが乾燥硬化すると、ALCと一体化します。
弾力性を保ちますので、さらにその上からタイルが張り付けられても、揺れエネルギーを弾力性が吸収してしまいます。
化学樹脂成分で出来ているMEベースは水分を吸収することも、通すこともありませんので、MEベースが塗布された外壁下地に水分が到達することもなくなります。
MEベースのパッケージを見ると、施工上の注意点が記されています。
その中のひとつとして、開封後は40分以内に施工完了することと記されています。
材料のパッケージが開封されると空気と触れ合い始めます。
酸化による化学反応が硬化を開始させます。もともと弾性が高い材料ですから、左官作業も結構な力を必要とします。
完全に乾燥硬化するまでには1日以上の時間がかかりますが、柔軟性が落ちない間(40分以内)に下地に塗布しなければ、下地との密着性が最高の性能を発揮してくれなくなります。
材料1本あたりおよそ0.5㎡の面積に左官ゴテを使って塗布します。
塗り込む前に左官ゴテを張り付け手を放しても、左官ゴテが落下することがない密着力がすでにあります。
かつてはALCの成分である珪石、セメント、生石灰などを混ぜた材料を、左官作業によって傷んだALC下地を整形して復旧されていました。
しかし一体焼成されたALCの欠損部分を同じ成分で左官整形しても、その強度は一体焼成されたALCには戻らない事が想像できます。
形状は元通りかも知れませんが、本来の強度を回復していない下地にタイル補修作業をして美観の回復はできても、次はもっと早くタイルが浮き上がって来る事が予想されます。
そんな不安を解消してくれるのが、変成シリコンとエポキシ樹脂系を主成分とする化学樹脂成分由来の下地調整材であるMEベースなので、最強の部類の建築資材だと言うことができます。
エポキシ樹脂は主に接着剤の主成分です。
エポキシ樹脂が下地のALCと強力に密着させてくれますので、左官ゴテで空気を含まないように圧着させていくと、ほぼ半永久的に剥がれることはありません。
実際にタイル職人さんに感想を伺うと、「MEベースが施工されたタイルの斫り工事は正直に言うと嫌だ。
なかなか剥がれてくれないから本当に大変だ。」でした。職人さんの感想が密着性の強力さを物語っています。
記憶に新しい兵庫県神戸市でのマンション外壁タイル剥落事故は大きく報道され、裁判にまで発展している重大インシデントです。
そんな外壁タイルの剥落事故は全国各地で多く見られましたので、それを解消するために開発されてきたのが、化学樹脂成分のタイル接着剤です。
MEベースのような化学樹脂成分の下地調整材は大変高価な建築資材です。旧来のALC補修用資材と比べて何倍ものコストがかかりますが、惜しまずに採用して外壁タイルの剥落事故を回避して下さい。
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