車庫の屋根は、雨風や紫外線の影響を受けやすく、年月が経つと劣化が進むため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

特に、強風や豪雨などで一部が破損した場合、屋根全体を交換するよりも費用を抑えられる部分貼り替えを選択するケースが多く見られます。

今回は、実際の施工事例をもとに、部分貼り替えの利点や施工時のポイント、気になる費用について詳しくご紹介します。

車庫の屋根修理を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「修理するかどうかはわからないけど、私の家の場合はどのくらいの費用が掛かるのか気になる・・・」

など、気になる点がございましたら弊社の「無料点検」をご利用ください！
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この施工事例は街の屋根やさん神戸西店でもご紹介しております。

小野市で破損した車庫の屋根の部分交換を行う現場紹介

車庫の折板屋根には、採光を目的とした明り取りが1枚だけ設置されています。

折板屋根（せっぱんやね）とは、金属板を波形や山形に加工した屋根材で、強度が高く雨水が流れやすい構造が特徴です。

倉庫や工場、車庫などで多く使用されており、耐久性に優れ、施工も比較的スムーズに行えることから幅広く採用されています。

また、今回のように一部に透明な明り取りを設置すれば、自然光を取り入れ、昼間でも明るい空間を確保できる利点があります。

折板屋根の明り取りには、直径3センチほどの穴が確認されました。

明り取りが破損する原因はいくつか考えられますが、特に多いのは経年劣化です。
紫外線や風雨に長期間さらされることで素材が弱くなり、ひび割れや破損が生じやすくなります。

また、強風や台風、雹（ひょう）などの自然災害による衝撃も破損の一因です。

さらに、落ち葉やゴミが溜まることで局所的に負荷がかかり、割れにつながるケースも見られます。

破損した車庫の折板屋根の明り取り部分については、お客様のご要望により、通常の折板屋根に変更することとなりました。

既存の折板屋根には断熱材「ペフ」が施されていたため、同じ種類のものを明り取り部分にも取り付けることにしました。

なお、ペフ付きの折板屋根は、標準的な折板屋根よりも若干費用が高くなります。

破損した車庫の明り取りを部分的に撤去します

それでは、破損した車庫の折板屋根を部分的に交換する作業の流れを、順を追ってご紹介します。

最初に行うのは、折板屋根の明り取り部分を1枚取り外す作業です。
そのために、周囲にある固定ナットを慎重に外していきます。

ナットにはワッシャーと止水パッキンが取り付けられていますが、一度取り外すと止水機能が低下するため、必ず新しい部品に交換することをお勧めします。

次に、車庫と自宅の接続部分に設置されている水切りを取り外し、破損した折板屋根の明り取り部分を撤去していきます。

撤去作業中は、多少のほこりが発生するため、必要に応じて車庫内を養生し、施工後にはきちんと清掃を行うことが大切です。

既存と同じ屋根材を使用して部分的に貼り替えを行います

車庫には新しい折板屋根を取り付けていきます。

今回使用するのは「88折板屋根」という種類で、名前の由来はその山の高さが88ミリであることからきています。

色は複数の選択肢がありますが、既存の屋根と同じ色を選んでいるため、色の違いはほとんど感じられません。

新しいナットを使用して、折板屋根をしっかりと固定します。

折板屋根を取り付ける際には、いくつかの重要なポイントがあります。

まず、屋根材がしっかりと固定されていること。
特に、強風時に剥がれないように、ネジやボルトで確実に固定しなければなりません。

さらに、雨漏りを防ぐためには、接合部や継ぎ目に防水テープやシーリング材を使ってしっかりと密閉することが必要です。

屋根と一緒に撤去した水切りは、新たに加工して取り付けます。

使用する素材は「ガルバリウム鋼板」と呼ばれるもので、これも折板屋根と同じ素材です。

ガルバリウム鋼板は、建築分野で広く使用されている金属素材で、鉄をアルミニウムと亜鉛の合金でコーティングしたものです。
これにより、錆びにくく、耐久性が非常に高いことが特徴です。

屋根や壁の材料として特に人気があり、その軽量性から建物への負担も少なく、加工がしやすいためさまざまなデザインに対応できます。

車庫内から新しく貼り替えた部分を見上げても、仕上がりに違和感はありませんでした。

作業は1日で終わりましたが、屋根が広いため、作業員2人での対応が必要となり、それに伴って費用がかかります。

小野市で車庫の折板屋根を部分修理した費用