胸墻とは敵の銃撃を避け、味方の攻撃を安全に効率
よく行うための盛り土のことで胸壁とも言います。
鉄砲技術の発達が早かった西洋では、兵士の命を守る
胸墻(きょうしょう)、胸壁から発しているのです。
建物においてのパラペットは写真のような箇所を指して言います。
ベランダやバルコニー、屋上で見られ、店舗の正面に立ち上がった壁面で見覚えはないでしょうか。
墜落、転落、落下などを防止するため、雨水の侵入を防止する目的で設計されるものです。
実際のビルの屋上に築造されたパラペットを見てみると良く解かります。
およそ50cmの高さがあるパラペットは鉄筋コンクリートでできています。
鉄筋コンクリートで出来たパラペットの天端にも雨水が降り注ぐので蓋がされています。
金属製で出来た蓋を「笠木」と言います。笠木は外側のカラーベストに覆いかぶさっています。
パラペット天端だけでなく、カラーベストの頂上にも覆いかぶさって、内部に雨水が入らないのです。
パラペットは建物の外観を保つとともに、看板を設置するために設けられる壁でもあります。
お店の正面に築造された実際のパラペットを見てみましょう。その奥にある寄棟屋根が見えません。
屋根よりも高く正面外壁としてパラペットを造ることで、看板を設置する面積を多く確保できています。
お店の正面において看板を設置するスペースとしての機能だけでなく、大きなお店を見せる建築意匠でもあります。
そして風が伴う日に降る雨が吹き付けて来ますが、正面のパラペットはそれを遮る役割を果たしています。
ビルの屋上に築造されたパラペットを、少し離れた位置から俯瞰して確認します。
屋上表面から人々が墜落、転落、落下しないようにフェンスが設置されています。
フェンスの外側にパラペットが築造されて、外側の傾斜部はカラーベストの屋根になっています。
このビルの屋上は4階に相当しますが、一般家屋を突き抜ける高さでは、風の影響が大きくなります。
屋根に登らなければ実感できない事ですが、そよ風程度の気候でも、屋根の上は結構な風が吹いています。
10メートルを超える4階は、普通の雨降りの日でも、水平方向に近い位置から雨水が吹き付けてくる高さです。
風が強い日の雨は、真上からよりも、横方向から降り注ぐ水分が多くなります。
風の吹く方向は、季節や気圧配置、前線の停滞位置など、その時の気象条件によって変化します。
時々刻々と変化する気象条件で変化する吹き付け方向から屋上を守るため、四方にパラペットがあるのです。
僅か50cmの高さのパラペットでは人々が落下する危険性が残りますが、吹き付ける雨水は十分に遮っています。
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