屋根工事の種別

屋根の大掛かりな改修工事には、「葺き替え工事」「葺き直し工事」「カバー工事（重ね葺き）」があります。近年施工実績が多い「カバー工事（カバー工法）」の特徴と長所、短所を見てみたいと思います。

カバー工事（重ね葺き）はどんな工事なのか

カバー工事は「重ね葺き工事」や「重ね張り工事」「カバー工法」などとも呼ばれ、最近最も施工事例が多い屋根工事の手法です。

カバーという名称が示しているように、覆い込むように葺く屋根工事で、今までの屋根表面をそのままに、その上から新しい屋根材を葺いて行きます。

カバー工事（重ね葺き）は屋根を選びます

カバー工事（重ね葺き）の長所

カバー工事（重ね葺き）の短所

カバー工事（重ね葺き）の留意点

長所が際立つカバー工事（重ね葺き）ですが、留意して欲しい点があります。カバーすると屋根が２重になってしまいますので、古い屋根と下地の確認がしにくくなります。

特に下地の状態が良好に保たれているかどうかがキーポイントです。下地が傷んでいるのにカバーで覆ってしまうのは心配です。

古い屋根の一部を剥いででも下地を確認するか、部屋の内部（押入れの天袋やクローゼットの天井など）から屋根裏を確認しておけば安心することができます。