理に適った行為行動は、古今東西、洋の東西を問わず求められることで、正しい結果に導かれます。
あらゆる物質は上から下に降りていこうとします。比重の高いものは比重の低いものよりも下に位置しますので、水よりも重たいものは沈みます。
人々の生活規範も同じことが言えます。国や地域、民族や価値観によって多少の差異はあるものの、倫理道徳に反することは許されません。
地球上の自然界に働くあらゆる法則に従うことが、屋根工事、屋根修理でも求められますので、それに則した処置をしなければなりません。
雨漏りの主犯である水分は本当に厄介です。どんな僅かな隙間からも侵入し、屋根や外壁を通過して侵入した水分はどこに回っているのかが見えなくなります。
しかも水分は無色透明で、毛細管現象によって接している全ての物に伝っていき、乾燥するのも早いので、水分の侵入箇所を特定するのは難航します。
雨漏りの発端は、水が侵入する隙間が存在することで生まれます。最初は隙間が無くても、紫外線劣化したコーキングの隙間から浸水します。
強風で浮き上がった棟板金や、飛来物が当たって割れた屋根材にできた隙間から水分が侵入し始めます。冠瓦を固定する針金を伝ってジワジワと水分が侵入することもそうです。
空から降り注ぐ雨水は万有引力、重力に従って落ちてきます。あらゆる物質が上から下へ移動しようとするのと同じく、雨水も上から下へ流れます。
だとすると、このマンションの軒先に設置する唐草という水切り板金役物は、法則に反してルーフィングシートの上から設置してはいけないはずです。
屋根表面を仕上げる屋根材から雨水が侵入しないのが原則です。
しかし内部結露は侵入ではなく内部発生で生じる水分として例外もあるのです。
今回はカバー工法工事ですが、重ね葺きされる前の状態から屋根の構造を検証していきます。
建物の躯体として屋根の下地である野地板が最終ランナーを務めています。
このマンションの野地板はセンチュリーボードと言う建材ですが役割は同じです。
既存の屋根材をそのままにしておき板金役物だけを撤去して、新たに屋根材を重ねて葺いて行く屋根修理工事がカバー工法工事です。
まだ雨漏りしていない屋根を、そろそろするかも知れない雨漏りから守ろうとする予防処置ですので、まだ雨漏りの心配がありません。
屋根工事、屋根修理の鉄則通り、軒先唐草をルーフィングシートよりも先に設置すると、弊害が起こることがあります。
例外的に屋根材を通過して侵入する水分があると事を仮定します。
その水分はルーフィングシートの上を流れ落ちて行きます。
その下には軒先唐草が待ち構えていますので、野地板や垂木は軒先から水分を吸収して、屋根の下地を腐食させるきっかけはないはずです。
でも問題は内部結露です。温度差で生じる結露は、外部からの浸水ではなく、内部発生する水分です。これはルーフィングシートの下側でも起こります。
その水分が水上から水下へ徐々に伝わって行き、やがて軒先唐草に到達します。軒先唐草はルーフィングシートと屋根材で覆われていますので、蒸れた状態になります。
蒸れた状態の軒先唐草は、ガルバリウム鋼板製であっても水分に負けてしまい、錆を生じ始めて進行しやがて腐食し始めます。
このことを街の屋根やさん宝塚店は経験則から知っていますので、屋根の健全度合いに応じて対応を変化させ、最適な判断をした結果、例外処置をしたのです。
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