かつては夢の鉱物と言われ、熱、摩擦、摩耗に強いので、断熱材、絶縁材料、ガスケットパッキン、ブレーキラーニングなどに使用され、セメントともよく馴染んで相性もいいので、建築資材にも多用されました。
ケイ酸塩を主成分とする繊維状の鉱物で天然の鉱山で採掘されるので、安価であったので普及しました。耐熱性、保温性、防火性、防音性、耐磨耗性に優れる性質をもっています。
アスベスト繊維の太さは髪の毛の5000分の1程度ですので、肉眼では確認することが極めて困難。気付かぬうちに呼吸とともに人体に取り込まれていることがあるのが難点です。
人体に取り込まれることを暴露といいますが、暴露量が多いと中脾腫や肺がんの原因になると報告されています。
カラーベスト、コロニアルといわれる屋根材にアスベストは使用されました。
セメント質焼成瓦にも使用されました。
配管の保温材としても使われていました。
アスベストを含有する建築資材の取り扱いは、その飛散性、発じん性によってレベル分けされています。分類は3段階に分けられ、屋根材、石膏ボード、天井材はレベル3に該当します。
レベル1 | 石綿吹き付けが該当。著しく飛散性が高く、厳重な暴露防止対策が必要。 |
レベル2 | 石綿保温材、断熱材などが該当。高い暴露対策が必要。 |
レベル3 | スレート屋根材、石膏ボードなどが該当。飛散性がかなり低いため、規制が緩和されている。 |
収集された廃材は破砕されないよう、飛散しないよう保管、運搬します。そして産業廃棄物最終処分場で保管されることになります。
アスベストが含有された建築資材は、いまも多くの建物で使われ続けています。屋根材や壁材、天井材を、意図的に破砕したり、削ったりしなければ、アスベストが飛散して健康被害を引き起こすことはありません。やみくもに慌てる必要はなく、今すぐに撤去する必要もありません。屋根の葺き替え工事をするときに、正しい取り扱いと処分方法がなされればいいのです。
「石綿障害予防規則」「石綿による健康被害の救済に関する法律」「特定化学物質等障害予防規則」「じん肺法」「建築基準法」「大気汚染防止法」「労働安全衛生法」「廃棄物処理法」「宅地建物取引業法」などがあります。ご参照ください。
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