今年の冬は寒かったですね。何年かに一度あるような大雪に見舞われました。日本では2月に福井県が豪雪に見舞われ国道8号線で1000台近い車両が立ち往生する出来事がありました。奄美大島や沖縄本島の南西諸島までも降雪があったそうです。
海外に目を向けますと2月には南半球のアルゼンチンでメロンサイズの雹(ひょう)が降ったそうです。メロンというと直径が20cmはあろうかと言う大きさです。そんなものが空から降ってくるよな気象状況は危険すぎます。
雹は積乱雲の中で生成されていく氷の粒で直径5mm以上のものを指します。積乱雲の中では上昇気流や下降気流など激しく乱気流が起こっており、その中の雹は上下運動を繰り返し大きな氷の塊に成長していきます。
大きく成長し過ぎてしまったものはその質量から積乱雲にとどまることができず落下し始めます。大気中で溶けて消えてしまうもの、雨に変化して降り注ぐものがありますが、地上に到達することを降雹と表現されます。
雹が降ると、サイズと量によっては様々な被害が及びます。農作物に傷を付け樹木の葉を落とし、ビニールハウスを破損させてしまうこともあり、農家さんの被害が何億円にもおよぶニュースも時々報じられます。
大粒の雹が降ると、自動車がへこみ、フロイントガラスが割れ、屋根瓦が破壊されて家屋にも大きな被害が出ます。人や動物に直撃すれば負傷し死亡の危険性もあります。
雹の大きさによって落下速度は異なるようです。直径が5mmならば36km/h、10mmならば50km/h、50mmなら115kn/h、70mmなら140km/hの速度で落下してきます。大きく成長した雹は質量が大きくなるので、落下速度も加速的に上がっていきます。
140km/hと言いますとプロの野球投手の球速に匹敵します。氷の塊を140km/hで投げて当てられるとどうなるでしょうか?氷の塊は硬式ボールと変わらない硬さだと思いますので、死の危険があると容易に想像できます。
雹は積乱雲の中で生成されますので、積乱雲が発生する時期に降るということになります。積乱雲は夏の風物詩のように思いますが、すべての季節で発生しています。発生する確率は暑い季節が圧倒的に高いだけなのです。
観測された降雹の時期は5~6月と10月が多いとのこと。真夏は気温が高すぎて、積乱雲の発生から雹の生成もしょっちゅう起こっていますが、地表に到達する前に溶けて消え、雨になって降ってくるので、あまり観測されないのです。
1911年青森でみかん大の降雹があり、多いところで90cmも降り積もった記録があります。1917年埼玉県ではすいかサイズの降雹があったとのこと。
最近では2000年に千葉県、茨城県でゴルフボール以上の大きさのものが降ったことがあります。埼玉県のすいかサイズの降雹が世界一のはずですが、正式な記録ではないようで認定されていないそうです。
今年アルゼンチンで降った雹はメロンと同じような大きさと言いますから驚きです。
自動車や屋根は大破し、人に直撃したら死亡者も出してしまいます。
この危険を回避するためには、雹が降ってくる予兆を感じ取る必要があります。
夕立やゲリラ豪雨の前には、急激な気象変化が起きますので、突然に突風が吹いてきたり、いきなり冷たい空気に包まれる、昼間にもかかわらず急に暗くなったり、雷鳴が激しく轟きはじめたりします。
このような気配が出た時は持ち物で頭部を保護しながら、丈夫な建物の内部に避難しましょう。まずは身の安全を確保してください。自動車は屋根のある有料駐車場などに入れることです。
自動車が破損してしまった時は、車両保険に入っている方は保険で修理ができます。家屋に被害が出てしまったら、火災保険で屋根やベランダ屋根などを修理することができます。火災保険には自然災害特約が付いていて、雹災特約がセットされていることがほとんどです。
瓦やコロニアルが割れた、ガルバリウム鋼板がボコボコに凹んだ、カーポートの屋根やベランダの波板が割れてしまった場合などに助けてくれます。保険証券を確認してみましょう。しかも火災保険を使っても保険料が上がることはありません。
保険証券など難しくて読んでもわからないという方や、自分に適した保険契約になっているのかどうかわからないという方は、街の屋根やさん宝塚店へお問い合わせください。現在の契約内容を把握したうえで、お客様のご希望を聞き取り、お宅の実情に沿った合理的で安心できる保険内容に見直していくお手伝いを致します。
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