このマンションの給水ポンプ用屋根は、一昔前の工場や倉庫でよく見ることがあるスレート系屋根材です。給水ポンプは電気設備のひとつですから、雨ざらしにすると極端に寿命が短くなることが容易に想像することが出来ます。
スレートという呼称を聞いたことがあると思います。しかしスレートとはどんな材質で出来ている屋根材なのか、どんな特徴があるのかを、詳しくご存知の方も少ないのではないかと思います。
スレート系屋根材は、セメント系焼成建築資材を屋根材として商品化された商材です。スレートの主な成分であるセメントはそれ自身で強固に成立している素材ではなく脆いのです。
脆いセメントが長年にわたって強くセメント成分を繋ぎ合わせる素材を混ぜ合わせて、陶器のように工場の窯で高温で焼かれて成形して仕上がる建築資材です。
家が出来上がってしまいますと、ほとんどの家では屋根を見ることが出来ません。屋根は家の一番上で、最も厳しい環境影響である太陽光に含まれている紫外線を一心に受け止めて家を守っているにもかかわらず、家主すら見ることができない、見る機会が少ない部分です。
ご自身の家の屋根がどんな素材、どんな屋根材で雨漏りから家をはじめとする躯体や内装材、家財道具を守ってくれているかをご存じない事情は、やむを得ない一般的な状態です。
コロニアルやカラーベスト、モニエル瓦などの言葉を聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。コロニアルやカラーベストはこのような屋根材です。
モニエル瓦は一番右のような瓦です。形状は全く違いますが、このマンションの給水ポンプを守る屋根瓦もスレート系屋根材の一種です。
詳しくは知らないけれど、遠目には見たことがあるしご記憶があられることと思います。スレート瓦は一大ベストセラーの屋根材で、相当多くのお宅の屋根材として採用された屋根材なので、見にくい、見えないだけで、私たちの暮らしに馴染みがある建築資材のひとつの屋根材です。
天然のスレートとはどんな素材でしょうか。粘板岩または頁岩の薄い岩板である特徴を利用して、太古から屋根材として使われてきました。
タイの首都バンコクにあるワットポーを訪れた時に、寺院屋根の改修工事をしているときに見かけた光景です。
天然スレートは産出地が限られて生産量も少ないので、大変高価で一般のお宅ではめったに見ることがありません。
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