店頭には多くの種類のコーキング材が並んでいます。
コーキング材を打つのだがどれを使えばいいかわからない。
コーキング材の種類と特徴を知り、適切に使い分けたい方は参考になります。
コーキング材にはアクリル系、ウレタン系、シリコン系、変成シリコン系、ポリサルファイド系など様々な材料で製造されて店頭に並んでいます。
実際にホームセンターに行ってみると、多くの種類のコーキング材が陳列されているので、どの商品を選べばいいのか分からないくらいです。
防水や止水したい箇所に、不適切なコーキング材を充填したら後で困ることがあります。プロの職人さんはどう使い分けているのでしょうか。
コーキング材はペースト状の化学物質で、コーキングガンを使って隙間に打設し、コーキングへらで押さえて充填します。
粘性の高いペースト状なので垂直な壁面、天井面でも打設後に、垂れ流れ、滴り落ちが発生せず、どんな隙間の形状にも柔軟に追随します。
このようなコーキング材の性質を利用して様々な隙間を埋める時に使用しますが、一般的な私生活においては、シリコン系と変成シリコン系を使い分けたらよいでしょう。
コーキング材には様々な性質が求められますが、「塗装性」に注目して使い分けを覚えましょう。
コーキングの表面に塗膜があると、内部のコーキング材が保護され寿命が大きく伸びるので、表面を塗装する場合がよくあります。
しかしすべての種類のコーキング材は上から塗装できるわけではなく、塗装に適したコーキング材でなければなりません。
ではシリコン系か変成シリコン系のどちらでしょうか?(今はこの2点に絞って知識を深めていますので限定します)
塗装に適したものは「変成シリコン系」です。カートリッジを見るとノンブリードと書かれています。
コーキング材は成分に油分を含んでいる物があり、油分が染み出して来ない物をノンブリードと言います。
油分が出てくると塗装に適さない事が直感的にわかります。
コーキング材で隙間を埋めた後に塗装する事もしばしばありますので、塗装性は大切な性質です。
実際に「シリコン系」のコーキングの上から塗装をしてみて下さい。
最初は塗料が乗ったかのように感じますが、すぐに剥がれてしまいます。
コーキングと言えばシリコンとの認識で、塗装する可能性のある外壁にもシリコンコーキングを打っているお宅を多く見ます。
地震などの影響を受けて外壁にクラックが入ってしまい、雨漏りしてはいけないのでコーキング材を打設して埋めます。
普段から外壁の状態を確認して、異常があれば対処をする姿勢は結構な事ですが、外壁には変成シリコン系を使用してください。
外壁は10年から15年に1度の頻度で塗装をして雨漏りやモルタルの劣化を防ぐ必要がありますので、シリコン系のコーキング材が邪魔をして、塗料が密着しなくなります。
屋根の上には棟包み板金が設置されているお宅が多くあります。棟包み板金は焼付塗装が施された金属です。
新品の棟包み板金を敷設する時には塗装をしませんので、耐候性と耐久性に優れたシリコン系コーキング材で隙間を埋めます。
こちらも同じく屋根の上の棟包み板金ですが、マルーンカラーに塗装された屋根ですので、棟包み板金も同色で塗装をしました。
この場合の板金継ぎ目のコーキング材は変成シリコン系を使用しました。色は上から塗る塗料色に響かない白を選んでいます。
マルーンに塗装した後の状態を見てみると、きれいにマルーンが発色していて、塗膜の浮き上がりも見られません。
こちらは外壁のアクセントとして設置されている幕板ですが、この幕板とアクリルスタッコ吹き付け仕上げの外壁面との境界から雨水が入っていた可能性が高い事例です。
外壁塗装しただけでは、この隙間が埋まりませんので、変成シリコンコーキングを角度が付くほど盛って雨水が流れやすい状態にしました。
そしてコーキング材の寿命を長くするために、コーキング材の表面にも塗料を載せて行きますので、変成シリコン系を使うのです。
土間や立ち上がり立面にクラックが生じて雨水が入りそうで心配することがあります。
元々の防水がウレタンである場合は、ウレタンコーキングを使用してください。
ウレタン防水膜も10年くらい経過すると劣化して亀裂が入りますので、ウレタン防水工事をしなければなりません。
その時に同じ素材のコーキング材を使用しておくと、ウレタン防水工事をする時に影響がなく、完全な防水性能を得ることができます。
プロの業者に任せて仕上げてもらう場合は何も気にする必要がありませんが、自分で修理する時の判断には迷う場合があります。
私たちも微妙な判断を迫られることがあり悩むことがありますので、一般の方には判断が難しいのも無理はありません。
そんな時は街の屋根やさん宝塚店にご相談ください。実際に状況を拝見して総合的に判断しますが、この程度のことであれば費用は発生しません。
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