もう一度おさらいです。「屋根材は、軒先から張はじめて屋根の頂上部である棟へ向かって張り進め仕上がっていきますので、屋根材の先端部分が屋根の軒先方向(下方向)を向いています。この屋根の先端部分に強い風圧がかかると、捲りあげられてしまうわけです。」
「このマンションは、軒先(桁方向)が東西に面していて、ケラバ(妻方向)が南北に面しています。通年で風向きが西から吹く傾向にあるとすれば、ケラバ(妻方向)が東西に面しているほうが、屋根材が風の影響を受けにくいことになるのです。」
建物を建てるとき、様々な条件を考慮して、プランが策定されます。その建物と家並における全体最適を達成する条件が採用されていきますが、屋根においては必ずしも最適条件が適えられるとは限らないのです。
現在の屋根の形状や建物の方向は変えられない条件であることはお分かりいただけると思います。このマンションにおいては、軒先が東西に面していて、屋根材の先端部分が同様に東西に向いていることになり、東風または西風によって捲りあげられることが有りうるという状況です。
台風は秋に襲来することが多く、西風を増幅させますので、やはり西風を強く意識した屋根工事プランを検討するのが正解だと考えられます。この西風の影響を受けないまたは極めて受けにくいようにはどうするか。
風の影響を受けて捲り上げられてしまう「屋根の先端部分」を減らすことです。屋根材の継ぎ目がなくなればベストですが、現実的には難しい条件です。ですが限りなく少なくすることは可能です。
唯一軒先部分だけが風の影響を受けることになりますが、それも軒先板金によって強固に固定することができます。横方向は「はぜ継ぎ」によって強固に固定されますし、アーチの形状が屋根材相互の緊結性を高めてくれますので、さらに剥がれにくくなるのです。
仕上がりのデザインには好みが分かれてしまいますが、建物本体を浸水から守り、その中で暮らす人々を守ってくれる屋根です。長持ちして、雨漏りがしにくく、メンテナンスにも費用が掛かりにくい構造を優先に考えますと合理的な選択ができます。
しかし好みや判断は千差万別です。ガルバリウム鋼板の横暖ルーフを葺きたい、周囲の家並に調和するようあえて日本瓦を葺きたいなど、街の屋根やさん宝塚店はお客さまのご希望が最優先であることを忘れずに、屋根工事のお手伝いをさせていただきます。
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