典型的な屋根の形である切妻屋根のお家を例に挙げてお示しします。きれいな朱書きではない事をお詫び致します。
赤で囲った部分が破風板です。
実際の屋根の写真をご覧ください。木製の破風板と最近の主流である窯業系の破風板を見てもらったら、よくわかると思います。
昨年秋の台風21号の後に修理をさせて頂いた事例があります。強風で運ばれてきた飛来物が当たって割れたと思われます。窯業系の破風板は見事に割れてしまいました。
一般的に挙げられる経年劣化でも破損することがあります。紫外線劣化の他に様々な劣化因子が働いて弱くなります。最後に何かがきっかけ割れるものと思います。
破風板の役割は「軒先木口の保護」「防風」「防水」「防火」でした。どの役割が欠けても、直ちに影響が出る可能性は低そうです。
しかし防火の役割は侮ることができないでしょう。偶然に近隣で出火したらこちらが類焼するリスクが高くなります。
次にいつ襲来するか分からない防風の役割も怖いです。台風21号では強風がどれだけ屋根に被害を及ぼすかを思い知った方も多いのではないでしょうか。
この写真をご覧ください。
なんとなく笑った方はいませんか?
直感的にこれを想像してしまうから笑うのでしょう。
吹き上げてくる風の圧力に耐えかねて、屋根全部が捲れあがって吹き飛ばされたと言う事故事例を2件も聞きました。
聞いた事例だけで2件ですから、もう少しあったのではないかと思います。冗談では済まされない風災です。
日本建築家屋であれば木製です。桧の破風板は屋根に風格と荘厳さを感じさせます。
外壁とともにモルタル仕上げをされる破風も多く見られます。
近年は外壁でおなじみのサイディングと同質の窯業系で仕上げられることが多くなってきました。
ガルバリウム鋼板のカバー工法で化粧されることも多くなってきています。
濃い色調の傾向が強いように感じます。屋根や庇などは雨水を一番に受ける場所ですので、雨水に含まれる空気中の汚れの影響を真っ先に受けます。ですからその汚れの影響を感じにくい色調を採用されるのでしょう。
劣化した破風板自体を本質的に性能回復させるわけではありませんが、破風板の役割を果たしてくれる限りにおいては、カバー工法も検討に値する工法です。安価で負担が少ないのを喜ばれています。
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