屋根表面に苔が生えている!なぜ屋根に苔が生えるかを知りたい!


窓を開けて見える位置に屋根があるお家もあります。

何気なく屋根を見たら苔が生えている事に気付きます。

どうして屋根の上に苔が生えるのか、メカニズムを考えます。

屋根の苔が成長を進めるために必要な光合成3要件をバランスよく満たす場所に苔が生える

日本庭園の表面を美しく覆う苔は、長い年限を経ながらゆっくりと成長して、美しい風景を醸成します。


極めて日当たりが良い場所に苔が生えることはありませんが、一定の日当たりがないと苔は成長しません。


苔も植物の一種ですので、日照、二酸化炭素、水分を要件とする光合成によって成長するからです。


日当たりが良すぎると苔が生えない理由は何でしょうか。上記3要件の水分を欠いてしまうからです。


苔が成長を進めるために必要な光合成3要件をバランスよく満たす場所に苔が生えることが解ります。


そして何より大切なことは苔が生え成長する状態を阻害しない条件が整っている事が挙げられます。

カラーベストでコロニアルとも呼ばれることがあるスレート屋根にこんもりと盛り上がった苔が何体も出来上がっている

この屋根材は有名なカラーベストでコロニアルとも呼ばれることがあるスレート屋根の一種です。


窓から覗いてみると、視線を下にして見ることが出来る、下屋根(下屋:ゲヤと呼ばれる)の表面です。


こんもりと盛り上がった苔が何体も出来上がっている状態です。まだら模様の斑点も見えます。


こんな小範囲の屋根にも苔が生えています。苔が生育する要件が揃っているから生えているのです。

こんな小範囲の屋根にも苔が生えています。苔が生育する要件が揃っているから生えているのです。


日本庭園は苔を成長させるために、必要以上の掃除や手入れはしませんが、屋根は滅多に掃除しません。


屋根は高所で傾斜もあり、危険で怖いので掃除が行き届かず、カビや藻類が苔に発展する条件を造ります。

苔が生えている場所は、カラーベストが張り継がれた境界部分であることが写真から解ります。

苔が生えた屋根の表面をぼんやりと見ていると気付く事はありませんが、少し観察眼を凝らしてみましょう。


苔が生えている場所は、カラーベストが張り継がれた境界部分であることが写真から解ります。


屋根の一番端には板金材で仕舞仕上げがされていますが、カラーベストと板金材との接点にも苔が見えます。



大きな苔には発展していませんが、苔の初期段階が屋根の最先端に出来上がっている事も解ります。

カラーベストとカラーベスト、カラーベストと板金の、屋根材を張り継ぐ接点に苔が生えている

日本の家屋の屋根に古来から葺かれてきた瓦、セメント成分をプレス焼成して成形されたスレート瓦。


コロニアルとも呼ばれるカラーベストなどのスレート系屋根材、近年人気のガルバリウム鋼板屋根材。


屋根材はアンカーとして屋根が仕上げられ(葺き上げられ)、屋根からの雨水の侵入を防いで来ました。


そのすべての屋根材は、人智を尽くして設計されている屋根材ですので、どれも申し分ない性能です。


しかし屋根材の種類、類別に関係なく、葺いていく屋根材の設計寸法による張り継ぎ接点が出来ます。


カラーベストとカラーベスト、カラーベストと板金の、屋根材を張り継ぐ接点に苔が生えているのです。

カラーベスト表面の雨水が切れて流れ落ちて行く経路を赤い矢印で示した写真を見ると簡単に理解できる

苔が生えているカラーベストが張り継がれた接点に着目して、その状態を見てみましょう。


屋根の表面に雨が降り注ぐと、その雨は勾配に沿って、高い方から低い方へ流れ落ちて行きます。


流れて行く雨水はカラーベストの張り継ぎで、カラーベストの厚みの5mmの段差を超えて行きます。


この段差を超えると下方へ流れる分と、上の段のカラーベストの先端に沿って横方向に流れる分に別れます。


上の段と下の段のカラーベストそれぞれに引き寄せられることに加え、表面張力が雨水を横走りさせます。


横走りする雨水はどこまで横走りするのか。どこまでも横走りして屋根材の両端まで行くのではありません。


カラーベスト1枚の横方向の寸法は910mmです。これを千鳥(互い違い)に張り継いで仕上がっています。


張り継ぎ目を見てみると微妙な隙間があることが解ります。いい加減な工事で出来てしまった隙間ではありません。


歪むことなく張り継いでも、カラーベストは、「働き継ぎ目」に隙間ができるよう意図的に設計されています。


横に走る雨水は意図的に設けたカラーベストの張り継ぎ目に到達すると、そこで水が切れて流れ落ちるのです。

雨が止むとほとんどの水分は流れて行きますが、張り継ぎ目の水分は最後まで残ります。

カラーベストの張り継ぎ目に存在する微妙な隙間が雨水を切ることで、次の表面を流れて行くことが解りました。


しかし上下の張り継ぎ目には、そこに働く作用により、切れて流れて行く水分と滞留する水分に別れます。


次に雨が止んだ状態を想像します。ほとんどの水分は流れて行きますが、張り継ぎ目の水分は最後まで残ります。


張り継ぎ目の水分がなくなる速度は、屋根の勾配(傾斜角度)と、日当たりの良しあしが関係しています。


屋根の勾配(傾斜角度)が緩いと、滞留している雨水が切れて流れ落ちる速度が遅くなります。


日当たりが悪い場所では、蒸発して乾燥するのにも時間がかかるので、水分が残りやすくなります。


風通しも関係するので一概に断言できませんが、日当たりの悪い北向きの屋根に苔が生えやすい特徴があります。

信頼の施工実績
お客様の声
屋根工事・リフォームの点検、お見積りなら宝塚店にお問合せ下さい!
8時~20時まで受付中!!
0120-557-325