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漆喰の塗りすぎは雨漏りを誘発すると言われるメカニズム


漆喰は大棟と負い当て瓦の接合部を埋めて防水する建築資材
降り棟の面戸も漆喰が塗られて防水されている
軒先のすすめ口面戸は防水よりも鳥獣や害虫の侵入を防ぐ

日本瓦、洋風瓦を問わず、瓦屋根であれば漆喰が塗り込まれている場所があります。棟の面戸、鬼瓦周囲、軒先の雀口に塗られています。


大棟や降り棟の面戸、鬼瓦の周囲にほぼ垂直に塗って仕上げられます。横風に伴って吹き付けられた雨水を洗い流すことが目的です。


軒先の雀口も雨水を洗い流す目的がありますが、大棟や降り棟ほど雨水に晒される部位ではありませんので、鳥獣や昆虫類の侵入を妨げる目的が大きいと言えます。


大人の手を入れることができない程度の穴ですが、イタチであれば入り込むことが出来ます。ムカデなどは簡単に入り、咬まれると病院送りになります。

漆喰の成分は石灰、糊、すさが主なもの。近年の漆喰はセメント成分が含まれているものが多用される

漆喰という言葉は多くの方が知っていると思います。日本伝統家屋や蔵などの外壁の仕上げ材として使われている事を思い出します。


しかし成分を知っている方は少ないのではないでしょうか。石灰、すさ、糊が主たる成分です。


近年の漆喰は、これにセメント成分が入っているものが多用されます。

石灰
鍾乳洞で見る鍾乳石が石灰です。鉱物資源の一種に分類されます。石灰岩に含まれる炭酸カルシウムが、耐久性を生みます。
多くの種類がありますが、天然の海藻から抽出した海藻のりが使用されます。粘着性がありますので葺き土との接着性を高めます。
すさ
麻やわらの微細な繊維のことです。つなぎの役割を果たし漆喰を強化し割損しにくくなります。保湿効果も持たせます。


面戸に漆喰を塗りすぎると、棟瓦のすそから滴り落ちる雨水が内部に侵入して雨漏りになる
漆喰の塗厚が正常な状態は棟瓦の裾よりも漆喰表面が奥に位置している事

実際の棟面戸を見てみましょう。一般の方がご覧になっても塗りすぎているのかどうかすら、判断しにくいものと思います。


健全な面戸漆喰と見比べると、塗り厚が異なっているのは見てお解かり頂けると思います。


しかしどの程度が塗りすぎなのでしょうか。

正常な塗厚の漆喰を斜めから見るとよくわかる

正面から見ると解りにくいので、やや斜めの角度から見て頂きましょう。この状態が適切な漆喰の仕上げです。

棟瓦の断面図を描いてみると、漆喰の塗りすぎがなぜ雨漏りにつながって行くのかがよく解ります

もっと解りやすくするために手書きで申し訳ありませんが断面図を描いてみました。詳細過ぎると理解しにくいので、簡略的な描き方にしています。


塗りすぎている状態と、正常な状態の断面図を併記しています。塗りすぎている方がしっかりと漆喰が詰まっているので安心と感じないこともないです。


しかし塗りすぎている方は、必ず水分が棟内部に侵入します。棟瓦(冠瓦)と漆喰が接触している面が存在します。この接点が侵入経路になります。


棟瓦(冠瓦)の表面に降り注いだ雨水が瓦の裾に流れて行き、裾の下端からポタポタと滴り落ちるはずの水分は、引力と毛細管現象で棟内部に誘引されてしまいます。


少なくとも棟瓦(冠瓦)の裾よりも内側に漆喰の表面がなければ、雨水を引き込みます。既存の漆喰の上から塗り重ねても、棟瓦(冠瓦)の裾に接点を持たないほどの十分な隙間があれば問題ありません。


十分な隙間がなければ、既存の漆喰を撤去して塗り直しすべきです。安易に上塗りを勧める業者には十分注意して下さい。

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