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マンション共用階段大屋根雨どいの逆勾配を修正してみる


軒樋(雨どい)は屋根の先端である軒先に設置されて雨水を受け止めて竪樋へ排水する
折板屋根で省スペースを図らねばならない場合、屋根の下に軒樋が設置されることがある

一般の住宅では軒樋は屋根の軒先の外側に設置されています。この折板屋根の軒樋は屋根の下に設置されています。折板屋根にボルトを貫通させて吊っている状態です。


ボルトの上と下はナットで締め込まれて固定されています。上端にボルトが出ているこの吊り金具は900mmピッチで、雨どいを上から吊り下げている状態です。

軒樋は竪樋の位置が最も低くなるように水勾配をつけて設置される

みなさまもご自宅の軒樋を少し離れた位置から見て下さい。竪樋のある位置に向かって、軒樋が微妙に傾斜していることに気づきます。


竪樋が1本の場合は、反対側が最も高く、竪樋が建物の両端に1本ずつ合計2本の場合は、軒樋の中央部分が最も高くなるように設置されています。


そして軒樋の水勾配は5/1000くらいが適正でしょう。水平方向に1000mm進んだら垂直方向に5mm下がる(上がる)のが5/1000です。

最も高い位置になければならない軒樋の一番端が約10mmも下がっています。


軒樋の一番端から竪樋までの距離は約6,300mmありますので、5/1000を適用すると30mm下がらなければなりません。


今現状で10mm下がっていますので、合計で40mmも竪樋の位置を下げなければならない計算です。

吊り金具で折板屋根の上から吊り下げられている軒樋を下げるには屋根上のナットを緩めなければならない

折板屋根の上に突き出ているボルトとナットが、軒樋の吊り金具ですので、このナットを緩めると軒樋が下がって行く構造にあります。


屋根の下側のナットは緩める必要はありません。ボルトと同位相で下がって行きます。


ナットを順番に緩めてみました。しかし軒樋は下がってくれません。

軒樋を下から見上げると軒樋の耳がH型鋼の上に乗っていて下がらない事が判った
軒樋の直下にはデンデンと言う取り付け金具があるので、緩めなければ軒樋は下がらない
デンデンの下にあるチーズは軒樋が下がってくれない次なる理由

もう一度軒樋の設置構造と状態を観察してみました。理由が2つ見つかりました。1つ目は、軒樋の吊り金具の端がH型鋼の上に乗ってしまっていました。


そして2つ目は、竪樋は上から下まで位置が決まってしまっています。上から下までストレート配管の長さが決まっています。


そしてチーズという分岐配管やデンデンで固定されていますので、そのままでは下がるはずがありません。


軒樋の重みをかけたり、無理に力任せに下げると、チーズを破損させてしまうのがオチです。

以前のブログでもご紹介しましたように、竪樋を補修するとっておきの方法があります。切断と接続をしますので、無傷と言うわけではありませんが、そんな方法があったのかと唸ってしまう手法です。


思い切ってストレート配管を切断します。切り取ったストレート配管を100mm切り取って捨てます。そして上方には固定継ぎ手を設置し、下方には伸縮継ぎ手を設置します。


ミソは伸縮継ぎ手の存在です。長さが200mmありますが、一方は固定継ぎ手と同じ50mmですが、他方は150mmもあります。


ストレート配管を伸縮継ぎ手の中に目いっぱい差し込むと、切り取った部分にすっぽりと嵌ります。そしてこれを上下一杯に差し込んでも、ストレート配管のすそ部分は、伸縮継ぎ手の中に80mmも刺さっていますので、抜けてしまうことはあり得ません。


こうすることで竪樋の自由度を70mmも確保することができるようになりました。軒樋が40mm下がっても十分な調整代があります。


もうひとつの課題である軒樋の金具がH型鋼の上に乗っている点は、吊り金具のボルト軸を数mm移動させると干渉が解消する状態です。実際の作業はこれからですので、その結果はまた別にご紹介致します。

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