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マンション外壁のタイルが浮いている箇所を剥してみると水が出た


外壁タイルの浮きを確認するには高所作業車やゴンドラを使って打刻診断をするしかない

このマンションは屋根工事と外壁塗装工事をオーナー様から発注を頂きましたが、事前の調査でもある程度の外壁タイルの浮き上がりが確認されていました。


一般的な外壁タイルの浮き上がり調査は、高所作業車を利用して確認する方法や、高層ビルやマンションの場合は窓清掃に使用するゴンドラを使って行います。


綿密な調査をすると正確性が高まりますが、その調査には結構なコストがかかります。このマンション規模でもタイル技術者2人が半日以上を要します。

調査費用をかけてでも厳密にする必要がある場合もありますが、最初から足場が架設されてから考えるとの方針を立てていました。


高所作業車のリース費用も1日2万円以上発生するのに加えて、人件費が加算されます。一方で不具合がある現実は変化しませんから、足場が架設されてからの調査でも同じです。合理的に考えたいものです。

外壁タイルの1枚を斫ってみると、タイルと下地の状態が判明する

足場が架かりましたので、2階や3階の外壁タイルの状態を間近に確認することが出来る状態になりました。


やや浮き気味であることは認識できていましたが詳しく調査をすると、何箇所かは剥落してもおかしくない状態にまで劣化していることが判りました。

タイルを試験斫りする時の道具はハンマーとタガネを使い、目地を打撃するとタイルは剥がれる

最も浮いている箇所を選んで、試験的に1枚のタイルを斫ってみました。


斫るとは「はつる」と読みます。剥がして見ることです。


ハンマーで打撃しますから一定の振動と音は発生しますが、20年以上経過しているタイルの目地で、浮き上がるくらいの状態ですから、脆くなっていますので、簡単に剥がれてきます。

外壁タイルを試験斫りすると噴き出る水は、外壁下地とタイルの隙間に雨水が滞留している証拠

所要時間は10分くらいです。タイルを割ってしまわないように、目地だけにタガネを当てて、ハンマーで打撃します。


試験的な1枚のタイル斫りは時間を要しますが、実際の工事はサンダーと言う電動工具を使って、外壁タイルが浮いている箇所を一気に斫ります。


縦の1辺が終わり、2辺目に入った時に水が滲み始めました。作業を進めるとドバドバと水が出てきました。


昨日は結構な降雨量でしたから、外壁タイル目地から雨水が侵入したのでしょう。外壁下地のALCと浮き上がったタイルとの隙間が作る容積分だけの水分が噴き出してきました。

ALCボードは珪石、セメント、生石灰、石膏、アルミニウム成分などを凝固成形させた建築用の外壁材です。発泡成形されていますから多孔質で多くの空気を含むランダムな穴が開いています。


コンクリートの外壁のような強度はありませんが、軽くて耐火性と断熱性、加工性に富み、重量鉄骨造や軽量鉄骨造の建物で多用されています。


短所は脆いことが挙げられます。しかし木造住宅の外壁よりも圧倒的に強く、普通の生活行動で破損することはまずありません。


隣の火事の影響を受けてもほとんど類焼しない断熱性と難燃性が特徴です。軽さは建物に負担をかけない長所もあります。

 

剥がした外壁タイルの断面はタイルと接着剤であるセメント系モルタルの層が見て取れる
剥がしたタイルを乾かすと、セメント系モルタル接着剤にALC成分が付着したままで剥離したことが判り、接着剤にALCが負けている

建築時にタイルはセメント系モルタルを使ってALCボードに強力に接着されます。長年の水分に侵されて剥がれた部分のALC内部は脆くなっていました。


手で触るだけで、ALCの粉体が付着するような状態でした。タイル側を見てみると、セメント系モルタルが強固に張り付いています。

明日から浮き上がっているタイルを剥がし落とす作業に入ります。今日は1枚のタイルを斫ることで、状況の考察が出来ました。


百戦錬磨のタイル職人さん方とともに、ALCボードの弱点を補って、20年前の施工方法よりもはるかに強い外壁タイル面を作って行きます。

 

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